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東日本大震災で被災しました。PCが壊れ、ビルダーも壊れた為、サイトは書庫化しています。
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木曜日までは度し難い猛暑続きでしたが、金曜からは妙に涼しいです。涼しすぎて寒いくらいです。
でも9月の残暑は厳しくなるらしく…束の間の幸せ?

さて、今年もコンクールが終りましたよ。
今年のワタクシはジジババにかかりっきりで余力がなく、コンクールはパスして、客席で聴かせて頂きましたが…いやー、しんどい!心臓に悪い!こんなにシンドイなら、余力がなくても歌った方がナンボか良かった!
自由曲は8分30秒以内に納めねばいけない規則がありまして、今回ウチの連中の選曲はなんと8分30秒ギリギリなるかならないか。普通にやってたら9分かかるんじゃね?って曲だったのね。
四小節まで聴いた時、「げっ!ストップウォッチ持ってくれば良かった!」と本気で思ったくらい、ヤバイ演奏だったのですよ。
これはギリだな、いやタイムオーバーでアウト?失格かもしれんなーと思って聴くのは心臓に悪い悪い。
結局、なんとかギリギリだったらしく(いや、まさかとは思うけど、タイムキーパーが目をつぶってくれた可能性も…あわわ)、二等賞で終ったのですけどね、と言うか一般の部は2団体しかいなかったので、どう考えても二位なんですけどね、客席にいてこんなに疲れたのは、はーじーめーてーだーっ!
しかも大人数構成ならともかく、なんで15人程度でやるかな、こんな曲ってなdiv.具合の荘厳な大曲だったもんで、粒が揃わず個人の声がハッキリ聞き取れちゃって、ところどころか細いソロになっちゃうし、しかもオイオイ自信なさげだなーと思わずにはいられない音色で、パートバランスが悪く、とまあ、粗ばかりが目立って仕方なくて、ドキドキハラハラ、変な汗かいちゃったわよ。
15人でブルックナーなんかやるなっ!コンクール舐めとんのか、こらっと誰かに怒られても仕方がない演奏。
いや、正面切って言う人はまずいないとは思うけど、いっそ言ってくれ、お願いだから言ってやってくれよ!と道行く他人に縋りつきたくなったよ、ワタクシは。
そんなわけで、少人数アンサンブルは怖いわーと改めて思った次第。
選曲も大事だけど、個々が努力しないとダメだわ。
各人が細心の注意を払い、自分に自信を持ってステージに乗れるよう万全の体勢で臨むってのは当たり前のことだけど、なのにその努力が演奏に現れないことが凄く怖いわ。
自分のホームアンサンブルを客観的に見て(聴いて)得たことを、よそで(マダム's)生かそう~っと。
と言うわけで、明日はエージ先生来訪のマダム'sです。
目指せ、11月の音楽祭では暗譜!(振りもつけちゃうか?)

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昨日は、やや強めの負のオーラを撒き散らしまして、大変失礼をば致しました。
今日は元気よ、前向きよ!

今の今まで気づかなかったのですが、ムーンライトノベルズで水平線シリーズがピックアップされていたのですね。ありがたやー。
時々アクセスがグンと増えてビックリするのですが、そーゆーことだったのかーと納得しました。
ピックアップ小説からいらして下さった皆さん、ありがとう。楽しんで頂ければ幸いです。
でも、なんで「城西関係者名簿」までピックアップされてるのだろ???あれは本当に名簿で、どなたも評価していらっしゃらないのに…おかしい、おかしいよ、ムーンライトノベルズ!

昨日のマダム's練習は、またしてもお肉屋さん所有の個人ホールだったのですが、いつもはお肉屋さんがお休みの時にお借りしていたので、評判のコロッケやカツを買えず、悔しい思いをしていたのですよ。
ですが、昨日はお店が開いていましたので、念願叶ってトンカツとコロッケを購入!
これから東京に戻って、もう1件仕事だと言う先生にも、「電車の中でオヤツに食べてね~」とコロッケとメンチカツを買ってあげましたよ。
先生は冗談だと思ったらしく「あっはっは」と笑ってましたが、常磐線はですね、昔から乗客がなんだーかんだー食べてる列車として有名らしく、凄いところでは普通列車の床に座って刺身を食べる女子高生とかね、ほんとにいるのよ。
さすがに刺身はちょっとーと思いますが、でも、いるの、ほんとに。
特急ともなると、皆、上野を出た途端に駅弁とビールを取り出しますし、おつまみの匂いはするし、なんだろね、普通に宴会列車なのか?
そんなもので、ついつい「電車の中で食べてねー」となっちゃうわけです。先生、コロッケ食べたかしら。
お肉屋さんのトンカツは、とーっても美味しかったですよ。
あー、久しぶりに肉らしい肉を食べた気がします。満足!

ところで、お久しぶりの先生は、つぶてソングなる楽譜を持ってきたのね。
つぶてソング?なんだべ、それは?と思ったら、震災直後から福島県在住の詩人がツイッターで発信し続けている短い詩に、作曲家の新実徳英さんが曲をつけたものだそうで。
頂いた楽譜はユニゾンの独唱譜だったのですが、「音の方向性を掴む練習をするのに、皆さんにピッタリのテキストだと思います!」
あー、やっぱり。たーだキレイに歌っているように聴こえちゃうってことかー、中身が感じられないのね、ワタクシ達の歌は…orz
でもありがたいことです。矯正できると思って下さって、こうしてテキストを探して下さるのですから。
ユニゾンと言うこともあり、全員が音の志向性を意識するには、本当にいいテキストでしたよ。
まず初見で簡単に歌える優しい譜面だと言うのがイイですな。
一つ一つの音の方向性、志向性を掴むために、移動ド読みをするのですが、単純な楽譜なので移動ドも楽なのです。
楽器をやる人は皆さんそうだと思いますが、ワタクシも子どもの頃から固定ドで育っているので、移動ドは本当に苦手なのですが(だってどう見ても聞いてもソなのに、ドとかレとか違う音で読まなきゃいけないのよ。気持ち悪いわよ。混乱するわよ)、この程度ならば頑張れる。
お陰で譜面にある音階どーりに歌うのとは全く違うものが生まれる瞬間を見ましたね。ちょっと鳥肌立った。
歌詞の持つ力を余すことなく音に乗せて存分に発揮すると言うのは、こーゆーことを言うのだと、改めて実感しました。
優秀な指導者と言うのは、やっぱり違うなー。
「やっぱイイですね。これ全員分購入して下さい。続けましょう」と言われて、早速購入手続きしましたよ。
(やはりアンサンブルをされるBeiさん、是非パナムジカHPにGOです。話題の楽譜としてお勧め商品にピックアップ記事になってますよー)
それから震災前から歌っていた曲集の1番に入ったわけですが…久しぶりにやって来た人達がいたせいなのか、主要ソプラノGちゃんが休みだったせいなのか、ひ、酷い!ボロボロ。
しかも、直前にやった音の志向性レッスンがてんで生かされてなーい。あーあ。
四ヶ月もサボってちゃダメダメってことですな。またマメに先生に来て頂いて矯正して行かねば。
しかし、本当に音楽は、歌はいいですねー。
楽譜に齧りついていると、他のこと全て忘れます。真剣に遊ぶって気持ちいい。
お陰で今日も明日も頑張れそうです!(単純)

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まさかまさか、坂本かおるセンセがいらっしゃるとは思わず、えらいビックリですっ。
いやいやいや、わざわざありがとうございます!こちらこそ感激です!

全ての天使が清らかだとは限らないし、全ての母が大地のよーに愛情深く温かいとは限らない!
えらい暴言を吐いてますが、そう思わなければやってらんないわー状態から新たなスタート(^^;

なにかが違う。なにかがシックリ来ない。
でもなにをどーしたらイイのか分からなくて、これだー!と思えるアドバイスもない。
ドイツリートの師匠に尋ねても「アタシはそれでイイと思うけど、なにが不満?まあ、合唱とソロは違うからねえ。合唱のことは知らんし」と首を捻られちゃうしで、ずーっと悶々の一人旅。
そうそう、師匠には「地声がドまでって低すぎじゃん。もっと地声を鍛えなよ」とも言われ、ファから裏声とかやってみましたが、独唱じゃ良くてもコーラスには合わないんですよねえ。
独唱とコーラスじゃ、同じ丸っこいお菓子でも、温泉まんじゅうとシュークリームくらい似て異なるのだ!
コレはコレ、アレはアレと割り切って区別せねばいかんなーと再認識です。
やっぱりコーラスするなら、かおるセンセの「レから上は裏声」が一番ハモリやすいみたい。

そうこう身悶えているうちに、どーやらワタクシの地声は低音を歌うには合わないみたいだと、薄々ながら気づいてきましたよ。
いや、おっさんストーカーな地声も使える曲はあるんですよ。自分で自分を庇うわけじゃあないけれど(^^;
例えばルネサンス物で、男声に近づけたよーな音(バスじゃなくてテノールのファルセットね^^;)が欲しい時とか、それもボリューム大で鳴らさねばいけない時とか。
男声だかアルトだか良く分からないよってな曲の時は、おっさんストーカーも活躍することもあるので、そう毛嫌いするもんでもないかな、と。
コレはコレで大事に引き出しに取っておこうと思います(^^;

とりあえずカルピス原液地声は一旦封印して、自分なりにイイと思えるコーラス用アルト声の法則を見つけるしかないと思いました。
で、ここ半年前から始めたのが「低音裏声を鍛えるぞー!」です。
切っ掛けは今年4月末に受けた、北欧人おじさま指揮者ホグセットの発声講習会でした。
ブログにも「基本発声ばっかりやらされた」と書いた覚えがある。うん(^^;

かおるセンセ曰く、裏声はハモリやすい。うん、これは確定事項。
でも、うーんと低い音を裏声で出すのは難しい。
だから少しずつ地声をミックスするのよね。
でもワタクシの地声はコーラスで使うには、どーやら強烈らしい。
かと言って、強さ(地声)を加減すると声がフニャフニャになってもどかしい!
んー、裏声を出来る限り低い音域まで伸ばす訓練なんて出来るかな?
春にホグセット先生はなんて言ってたっけ?
体の力が抜けた裏声がファルセットで、地声を混ぜて腹筋を使った声がミックスボイス、だったかな。
おー、地声を混ぜるって、かおるセンセの言ったことと同じだ。
ホグセットはミックスルボイスとファルセットの違いも実践して聴かせてくれたのに、うがー、明確な音色の違いを思い出せない~っ。ボケたか、ワタクシ!
うーむ、地声カルピスと腹筋とミックスボイスかあ。
待てよ。アルトって出しやすい音域だからか、ソプラノの時みたいにメチャメチャ腹筋使って歌うってことしてないかも。
低音でうんと腹筋使うって、あんま意識したことなかったかも。
本当はホグセットもファルセットとミックスボイスは高音指導に使っており、低音では触れなかったのですが、やってみない手はない!

もうもうもう以前に増して試しまくりましたよ。
でも、今度は人の意見を聞くのはホドホドにするようにしました。
一通りのことは試して、みんなの意見も聞いてみたことだし、あとは自分の声は自分で探すしかない!
できる限り講習会に参加したり、好きだなと思うアルト歌いを訪ねて、声を聴かせてもらい、片っ端から低音がイイと思うアンサンブルを聴いて、自分の声と比較して。
毎回アンサンブル練習を録音し、自分の声とレオンの声を自分の耳で聴き比べ、他のパートとの馴染み具合を比べ、少しずつ発声を変えて、また試して録音して聴いての繰り返し。
そーしましたらですね、ほんとについ最近、よーやくワタクシなりの低音の鳴らし方を見つけ、回りからOKを貰えるよーになってきました。
ああ、長かった~。足掛け4年ですよ。

ワタクシの場合と銘打たないといけませんが、裏声で出す低音の範囲を広げ、低音でも息を細く当て、軟口蓋に当てる響きを上げることで、どうにか使えそうな音にするところまできました。
かおるセンセとは「レから上は裏声」と約束しましたが、ワタクシの場合は、敢えて下のラまで裏声を使うのです。
調子が良く、行けそうだったら、ソ、ファまで裏声で引っ張り続けちゃいます。
最初は声がひっくり返りそーになるし、震えそうになるしで、きつかったですよー。
フニャフニャでフラフラな弱々しい声を安定させるコツを掴むまで、本当にきつかった。
普通は低音になればなるほど沢山の息を使うものなのだそうですが、ワタクシの場合は裏声でピッチと響きを安定させる為に、細めに当ててみました。
これは声帯をゆっくり合わせると言う、ホグセットの言葉をヒントにしています。
そうすると息はそんなに前に出ない感じで、口の中で響きを溜めるよーな感じになります。
この溜まった響きが一気に口から飛び出して行かないように、うんと腹筋を使って調整。
こうなってくると、自分には自分の歌声が良く聴こえないんですよね。
軟口蓋は高音域を歌う時と同じくらい上がったままですから、周囲には良く聴こえているらしいのですが、自分では分からない。
なので録音が頼り。
迫力あるおっさんストーカー声だったり、フニャフニャ震える心もとない声から幾分まろやかになって来たかなーと、自分でも思えるようになった頃、「歌い方、変えた?イイ感じ」と褒められることが多くなりました。「(どーでも)イイんじゃない」じゃなくて(^^;
おおおお、よーやく自分で納得、人からもOKを貰えるようになりつつあるー。
まだまだ不安定ですし、沢山の課題はあるけど、頑張ったな、えらいぞ、ジブン!

この低音裏声感覚を掴むまで、自分の名前を1音ずつ伸ばして無声音で囁く、と言う野村監督の現役時代のよーな囁き戦法なんぞも毎晩続けてましたよ。
ドバーッと息が出ちゃうと、最後まで自分の名前を言えずに酸欠で苦しむので、計画的に細く吐き出す訓練にもなると言う(^^;
いや、あるんですよ、そーゆー発声練習方法も。ほんとに、マジで。ほんとはコレ、いわゆるロングトーンブレスの練習なんだけど(^^;
これはね、マダム'sがお世話になっているエージ先生も「鼻から7割、口から3割の息を出す感じで丁度イイ」と仰っていたので、この練習がイイかなーって思って。
軟口蓋の高いところを冷たい息が通って行く感覚を意識しながら、鼻から深~く息を吸います。
まずは鼻から吸って鼻から吐くを繰り返してポイントを確認。
実際に歌うときは、冷たい息が当たった軟口蓋の高いところに当てるよーな気持ちで。
同じ場所を息が行ったり来たりしちゃう感じ。
それを囁き戦法に応用してみたんですな。

で、問題は自主トレで上手く出来ても、完璧に歌に昇華させるのは難しいってことですな。あはははー。
まーだ歌うとおっさんストーカーや不安定さが時々顔を出す(^^;
あとはボリューム感が自分じゃ分からないのと、音量を上げたら、強盗殺人犯が降りて来るかもしれないと言う恐怖ね(^^;
おっさんストーカーや強盗殺人犯にならないよーに、低音裏声を支えて音量を上げると言う特訓を、どーやるかが目下のワタクシの課題。
思いがけず、かおるセンセからもアドバイスを頂いたことですし、また少しずつ色々なことを試しながら、自分の声を確認して行こうと思いまするv

歌うたいの皆さんも、色々な声を出して、自分の声を探って遊んでみて下さい。楽しいですよーv
今回はこれで一旦終了です。
またなにか発見したらお知らせ致しまする。

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ソプラノは天使のよーに清らかに。アルトは母なる大地のよーに深く温かく。
脳味噌の奥の奥まで刷り込まれて育った人は多いのでは?
ワタクシもそうでしたよ。

ワタクシ、ずーっと五線の上の方を歌ってましたので、低い音ってのをあまり出したことがありませんでした。
ソプラノの譜面では五線から下の音は滅多にないうえに、そんな音は地声でしか歌ったことがない。
地声は結節を育ててしまいかねないので避けて通りたい。
かと言って、全音域を裏声でカバーしようとすると、低い音域になるとフニャフニャ不安定で、音にならない息が漏れちゃって苦しい。
やっぱり地声を使うしかないのか?
いやでもしかし!

ニッチもサッチも行かず悶々としていた4年前のある日、坂本かおるセンセと出会いました。
ウチの我がまま暴君指揮者は、東京混声合唱団の指揮者、大谷研二センセの門下です。生意気にもっ!(^^;
かおるセンセも大谷門下生の1人。
そんな門下繋がりで、初コンクール参加直前に、かおるセンセにボイトレをお願いしたのでした。
このコンクール曲から本格的にアルトパートを歌い始めるようになったので、良ーく覚えているのです。

普段は子どもの指導しているかおるセンセ。
「いつもどーり、女の人は女の子、男の人は男の子って呼びまーす。あははー」と前置きをするような、非常に明るいお方です。
人体をマヨネーズのチューブに例えて、横隔膜をしっかり使った呼吸と発声、リズム遊び等を教えてくれました。これ、子どもは喜ぶんだろうなー(^^;
そして裏声生活指導。これは「発声練習について」で書いたのでイイかな?
かおるセンセのレッスン風景は、ユーチューブで沢山の動画がアップされているので、実際に見て貰った方が早いかも。
「坂本かおる ボイトレ」で検索すると一杯出てきますが、とにかく楽しいです。
ブログを拝見しても4年前と全然お変わりなく、ハイテンションみたいですね(^^;

さて、裏声生活をはじめ、色々と「へえええ」と思ったボイトレでしたが、中でもワタクシにとって後々まで気になったのは、低音の鳴らし方でした。

「女の子はアルトもソプラノも、レの音から上は裏声にするって、かおるセンセと約束して下さ~い。なんでかって言うと、裏声発声だと綺麗にハモリやすいです。裏声で歌う。これ基本ね!」
「じゃあドから下はどーするかって言うと、裏声にドンドン地声をミックスして行きまーす。音が低くなるにつれてミックスされる地声の濃度が上がるんだけど、ソとかファとかは、もうカルピスの原液ドバーッて感じね!」

いや、冗談じゃなく、本当にそう仰ったんですよ、「カルピスの原液ドバーッ」って!
色々な先生につきましたが、そんなこと言った先生、他に見たことない!(^^;

ワタクシ、声の破れ目と言われる、裏声と地声のチェンジは気をつけていましたが、地声と裏声の境をコノ音と線引いたことがありませんでした。
低い音から始まる上昇フレーズでは、曲によっては地声のような使い方でソまで行ってしまうこともありましたし、逆に高い音から低い音へ流れる下降フレーズでは、裏声のまま行ってしまうこともあり、マチマチだったですねえ。
ましてや地声と裏声を混ぜると言う発想は全くなかった。
恥ずかしながら、低い音も高い音も出るってだけで、実はなんとなーく、曲とその場の雰囲気で歌っていたのだろうなーと思います。
かおるセンセに言われて初めて「へえええ」と思いましたよ。

この時、センセはソプラノが気になったらしく、ノンビブラートの高音裏声作りに熱が入り、アルトの声についてはほとんど何も仰らなかったんですね。
ってことは、特に問題なしと思って下さったのだろうとも思うのですが、でもワタクシ、「これでイイの?ほんとに?」と不安でした。
だって、音が低くなるに従って地声を少しずつ混ぜると言う理屈はなんとなーく分かるけど、今現在のミックス加減に自信がない。
アルトに本腰を入れたばかりでしたから、「自分が出してるドの音は地声と裏声が丁度いい塩梅のミックスになっているぞ」という自信と確信が、どうしてもハッキリと持てなかったのです。
多分、あの場で「それでイイですよー」と仰って頂けたとしても、「ほんとうかな?」と疑っていたと思います。
それくらい自信がなかったの。
この日は、かおるセンセのハイテンション具合にビックリしているうちに時間になってしまい、質問もできないまま終ってしまったのですが、「レから上は裏声約束」と「ソとかファはカルピスの原液ドバーッ」が気になって、その後何年も頭から離れませんでした。

この時から、小学生の頃からアルト一筋のレオンに、しょっちゅう「アルトの音域ってどこ使ってどう出すの?地声で歌うとどんな感じ?」と聞いては歌ってもらい、耳を傾けながら試行錯誤しはじめましたねえ。
ところがそーやって歌っているうちに、ワタクシがレオンの深いトーンに合わせようとすると、太く深くなりすぎ、妙な迫力が出ちゃうことが段々と分かってきました。
なんかこう、おっさんストーカーのよーな雰囲気になっちゃうらしい(^^;
指導者連中には「アルトらしくしようと考えすぎかもね。ソプラノみたいに歌ってイイんじゃないの」と言われ、それじゃあとソプラノ寄りのトーンで低音を歌ってみても、やっぱりなんだかシックリ来ない。
「イイんじゃない」と言われても、ホントにこれでいい?アルトなんだよ?軽くない?って感じで、自分で納得できない。
「そんなもんでイイんじゃないの、多分ね」と言われているようで、中途半端感があり、焦れ焦れしちゃう。
なによりレオンの深いトーンと合わなくなっちゃうよーな気が。
なんせ普段はレオンと2人でアルトを歌っているよーなものなので、せめてトーンは双子のリリーズ(古っ)のよーに合わせたかったのね(^^;
だけど「なんか重い」とか「いや軽い」とか「今のままでイイ」とか、言われることは十人十色。
そのたびに少しずつ変えて、色々なことを試してました。
地声を多く混ぜて低音まで引っ張ってみたら、なんと今度は強盗殺人犯みたいな雰囲気になったことも!(^^;
「脅迫されてるみたいで怖いよ~」と言われ…いやもう、なにをどーしたもんだか頭を抱える毎日。
かおるセンセに「カルピス原液じゃダメでした~」と泣きつきたい気分でしたよ(^^;
でも、「裏声ならば綺麗にハモリやすい」と「地声カルピスミックス」は頭の片隅に残り続けていたのです。

はい、苦悩編はここまで~。
今思うと、なんであんなに悩んでたんだかとアホらしいですが、なんせ未知の音域だったので、自分で自分に納得できるまでが大変だったんですねえ、多分。
それに理想とするアルトの声のイメージが明確にあったので、それに近づこうと必死だったんだと思います。
みんな悩んで大きく肥え太って行くんだよって感じですな(^^;

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今回は、素敵に歌いたいと思っている素敵なアナタへ、ワタクシの経験を元にちっこいヒント込みの応援メッセージを数回に渡ってお届けしちゃおうと言う試みです。
既に素敵に歌っているお方にも、なにかしら拾うものがあれば幸い(^^;

過去、ワタクシはソプラノ歌いでありました。
6年ほど前に声帯結節をやっちまいまして、1年くらい休んだ後、リハビリを兼ねて低音パートを歌い始めたのですが、これが新鮮で面白かった。
あ、結節を作ってしまったのは、市民ミュージカルの演出をやった時に、地声を張り上げてガキ共を指導していたからなので、歌で作ったわけではありませぬよ(^^;
アルトのなにが楽しいって、まず超音波のよーな高ーい声を張り上げなくてもイイってのが楽チン!
多少風邪っぴきでも楽に歌える音域ってのが嬉しい!
でも、こう言っちゃなんですが、素敵なソプラノは一杯いるのに、素敵なアルトってなかなか見当たらないと思いませんか?
なんでだろうと、ワタクシ、回りをキョロキョロしてみました。
そーして思ったのは、市民コーラス界の実情は「高い声は出ないから」とアルトを選択せざるを得なかった人がほとんどなのかもって。
なんとなーく楽な音域だからと言う理由で、中音や低音パートを歌っている人、多いんじゃないでしょうか。
アルトパートを歌いはじめて、そんな回りの事情に気づいたワタクシは、どうせなら素敵なアルト歌いになってやろうと思いました。
その頃、若い初心者の子を預けられて、どう指導したらいいのか迷っていた時に、「こんな風に歌いたいなーと思わせるよーなイイ声で隣で歌ってやるのが一番だよ」とウチの暴君我がまま指揮者に言われたことも大きかったと思います。
でもね、素敵なアルトになろうと決心してからは、そりゃあもう苦労の連続でしたよ~。
今も苦労してますが、アルトはちっとも楽チンなパートなんかじゃありませんでした!
アルト歌いのみんな、舐めて掛かっていたワタクシが悪かった!ごめんよ!

声帯と声帯回りの筋肉について少し語りますね。
耳鼻咽喉科の医者の見立てによれば、ワタクシの声帯だか声帯回りの筋肉だかは、長さ的には普通ですが、太くて強く、広い音域をカバーできる作りなのだそうです。
具体的に言うと、結節を作る前は、下のレから三点レまでの3オクターブをカバーしていました。今は高い音域を鍛える機会がないので、せいぜい二点ソが使えるかどーかですが。
以前から少数アンサンブルの時は、ボリュームカバーに低音にスイッチすることもありましたが、基本はソプラノ。
首回りの筋力があるので、声帯を引っ張る力が強く、高い音を出すのに向いてるってことらしいです。
そしてこの首回りの筋力が大事なのです。
スポーツ選手は身体に厚みがあって首が太い人が多いですよね?鍛えてるなーって身体してますよね?
歌うたいも一緒です。
首が太く、胸や肋骨回りに厚みがあった方が声帯が強くて声がイイと言われています。
素敵な歌うたいさんがいたら、首と身体の厚みを観察してみて下さい。きっと素敵に太い首と筒状の身体をお持ちだと思います。

「ちょっとアンタ、なにジロジロ見てんのよ」
「え、いやー、立派な首と身体だなーと思いまして(汗)」
「なんだってー!(怒)」

ってなことにならないよーに、こっそりとね(^^;

まあ、そんなわけで歌うたいもアスリートのように身体を鍛えるのです。
首が太ければイイからと脂肪をつけるんじゃなく、筋肉をつけるんですよー(^^;
「どーやって首を鍛えたの?」と散々聞かれたこともありましたが、ワタクシの場合、学生時代は体育会系部活を過ごし、ダンス歴も長かったので、そのせいじゃないかと思うのですが、定かではありません。
とにかく身体全般の筋力を鍛えるのが一番だとは思います。
たとえば腹筋を鍛えれば、腹式呼吸で横隔膜を下げる力が強くなります。
歌は腹式呼吸と言われますが、横隔膜を下げることで肺が広がり、沢山の空気を取り込むことが可能になるからです。
だから「お腹使って!お腹!」と指導者の皆さんは叫ぶのですね。あれは闇雲に叫んでいるんじゃないわけですよ(^^;
いや、軍隊式に頭ごなしに「腹式呼吸開始!」みたいな指導者が多いのかな?
「空気は肺に入るもんでしょ。なんでお腹?」と疑問に思っている人だってきっといるよね?
子どもと違って、大人は何事も理屈を知って納得してから始める人が多いから、ちゃんと理屈を説明するって意外と大事なのかもしれないなー。
腹式呼吸は、横隔膜を下げることで肺の位置が広がり、沢山の空気を取り込む為に効果的な呼吸方法。
そう考えると、歌うのに有効だと分かりますよね。

それはともかく、声帯が強いってのは、声帯を引っ張る力が強いって意味でもあります。
イコール、首の筋力が強いってことです。
テノール歌手の故W.ウー先生のレッスンで、ワタクシ「あなたの首は馬で言うならサラブレッドだ。なんて太くて素晴らしい」と、結婚前の20代半ばの女には全く嬉しくない賞賛を受けたことがあります。
レッスンを見学してたみなさんに、「見ろ見ろ、耳から肩の付け根まで真っ直ぐで太いだろう。顔の幅と首の太さが一緒だ」って…だから歌うたいとしちゃ嬉しいけど、女としちゃ嬉しくないっつーの(^^;
この時に「どーやって首を鍛えたの?」と散々聞かれたのねん(^^;
そして先生は、太くて強い声帯を支えるには、太い首と太い身体が必要だと力説されたのです。
声帯が強くても、それを支える首や身体が細くては声が持たないのだそうです。
また、別の師匠は「太くて短い首の方がイメージ的に上から下まで声を繫げやすい」と言っていました。
「背が高くて首が長い人は声帯も長いことが多いから、繫げたり引っ張るのが大変そうだ」とも。
ソプラノ歌手の中丸三千絵さんは、毎日の筋力トレーニングを怠らないそうです。
ですから必ずジムのあるホテルに宿泊すると聞いたことがあります。
そー言えば、20代の頃はサラブレッドだったワタクシの首は、加齢と共にタルんで細くなっちゃったよーな気が…鍛えねば!(^^;

長くなったので、続きはまた今度。
仮名を使うのが面倒になったので、ご本人様には失礼ながら実名もバンバン出しちゃいました。
なにぞ不都合があればご連絡をば。
師匠達とウチの暴君我がまま指揮者はそのまんま通す!

拍手[2回]

今日は発声練習時間が短くても、すぐにアンサンブルできると言う裏技のお話です。
音階つけて「あえいえうおいえあー(ソレミファソファミレド)」とかじゃなくて、なんと唇だけの発声練習です。
もしかしたら表技かもしれませぬが、初めて知った時、おばちゃんは「え、本当にこれだけでイイの?」とビックリして、その効果に2度ビックリしたのよ!

一番のお勧めなのはリップロール!
脱力した唇をブブブブブと振るわせるアレです。
子どもの頃に遊んだ人も多いことでしょう。
リップロールはキチンとした発声法で、クラシックでもポップスでも多くのボイストレーナーが推奨しています。
コレが実は声帯周辺を温めるのに非常に効果的だと言われているのですよ。
短い時間の中で連続的に唇で息の流れを止めて出すと言う動きによって、無意識に声帯に程良い圧力が掛かり、マッサージされている状態になるのですって。
やり方は簡単。
まずは無声音で唇の周りが痒くなるくらいブブブブとやり、次に音を付けてブブブブと低い音から高い音に、高い音から低い音に行ったりきたりする、これだけ。
これだけですが唇も声帯も効率良く温まり、すぐに歌いだすことができます。
ワタクシは今もステージに乗る前に、お守りのよーに袖で必ず無声音でコレやってますよ(^^;

次にタングトリル!
いわゆる巻き舌って奴ですな。
これを無声音でトゥルルルルとやりまして、次にラ行の音を付けてリップロールの時のように音階を付けて行ったりきたり。
この時に口の中を高く保ち、横に開かずに縦気味にして、UかOの口腔を作るよーにするとイイらしいです。
コレも声帯と舌のマッサージになるのだそうですよ。
これはうるさいので、ステージ袖ではできませぬ(^^;

あとはロングトーンブレスで良くやる無声音のSuーってのがありますよね?
Suーじゃなくて、Zu-と音を混ぜたロングトーンブレスを、ワタクシ達は良くやりまする。
1音のロングトーンだったり、半音ずつ上げて行ったり。
これも唇と声帯のマッサージと、息を吐き切った状態の確認みたいです。
もしかしたら舌の位置確認もあるのかな。
なんとなーく声を出していると、いつの間にか舌が歯から離れていることがあるので、舌先を常に意識させるってこともありそう。

究極(?)の裏技としては、練習前の裏声を使ったお喋りがあります。
女性はイイところの奥様になりきって高めの裏声でお喋りし、男性は舞台俳優のよーにお喋りするの。特にバリトンベースは悪役っぽく渋く(^^;
普段の生活でも裏声生活で喋っていると、すぐに歌いだすことが可能になるそうです。
これはコーラスボイストレーニングの達人坂本かおるセンセに教えて頂いた方法ですが、マジで裏声お喋りは侮れません。意外と凄く効きますよ。
地声で長時間お喋りすると声が枯れちゃったり、咽喉が疲れちゃいますが、裏声お喋りの後なら即アンサンブルに行けちゃうこともある!

要するに、発声練習と言うのは歌う為の準備体操なわけで、声帯回りの血行が良い状態に持って行けば良いわけです。
「あえいえうおいえあー」とやらなくても、自分のペースでゆっくり声帯を合わせ、温めることで、準備は可能なんですね。

そー言えば、マダム'sでは、音階を歌う「あえいえうおいえあー」な一般的な発声練習とゆーのは、あまりやりませんな。
上記のような唇と舌と声帯の血行を良くするマッサージ的なものや、ハミングで行うものが多いです。
音階を使って歌う発声をする時でも、高い音から低い音へ、「nan,non,nan,non,nan」など、ハミングのようにN音を長く伸ばして、声帯と唇にちょいと圧力を掛けるマッサージ的なものだったり。

ワタクシが声帯結節を作ってしまった時、鼻からファイバスコープを通すと言う非常に辛~い診察の後で、思わず「んんっ!」と咳払いしたら、「それダメー!」と医者に指差されました。
咳払いが声帯に一番良くないのだそうですよ。その次に悪いのはクシャミと咳なのですって。
瞬間的に強い力を声帯に掛けると傷めちゃうのだそうです。
ワタクシの場合は既に声帯にタコが出来てましたから、「強い摩擦が続けばタコが育つぞ」と!
「ええーっ、それじゃ花粉症の季節はどーしたらイイんですかっ」と聞いたら、「ひたすら我慢!後はいつも水を持ち歩いて飲めや」と言われました。
アレルギーのクシャミを我慢しろって、ねえ?(^^;
まあ、そんなわけで、ワタクシは練習中でも水が欠かせないのであります(^^;

「発声練習だけで咽喉が疲れちゃう」って言う人、意外と多いと思います。
そーゆー人は、ゆっくり声帯を合わせる、強い圧力を掛けないことを意識すると、声が枯れたり、咽喉が疲れることがなくなるかもしれません。
団体さんで発声練習する前に、1人こっそりリップロールやタングトリルしてみるだけでも違うかも。
あとは練習中でも咽喉に違和感を感じたら、遠慮しないで水を飲む!(^^;
皆さんも試してみて、効果のほどを是非お知らせ下さい~v

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