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昨日は七夕に84歳になった叔母が「アンタの実家に行きたい」と言い出し、昨日83歳になった父の誕生祝いがてら実家へGO。
父へのプレゼントに秋田の辛口醸造酒の小瓶2800円也を下げて叔母と待ち合わせたところ、ひょっこりと父が現れた。
叔母から話しを聞いた父が、膝が弱い叔母を思って、弟の車で迎えにきたのだ。
叔母は「歩けるわよ。走れないけど、膝だって痛くないのに」と強がっていたが、84歳にもなって走る必要はなかろう。

「年寄りが走っているのを見ると、こっちの心臓に悪いから走らなくていいから」
「走りたくても走れないわよ!」

あー言えばこー言う。口の減らない叔母だ。
その叔母がワタクシを見て「ちっとも痩せないわねえ」とのたもうた。
ガーン。これでも少しずつ減ってるんだっつーの!
身長150センチの分際でワタクシと同じ重量を誇るくせして、頻繁にワタクシに会っておきながら、どこに目ん玉ついてんだっ。
白内障の上に0.5の視力は言い訳にならんだろうが。
アルツハイマーの母の方が「少し顔が細くなったかな。その調子で少しずつ減らしたら?」などと気を遣ってくれているのが哀しい。
思わず実家で出されたケーキをガッツリ食べてしまったわ。とほほ。
それにしても叔母は太っているせいか、顔にシワがほとんどない。
シミもないと言っていいほどで、プルプルした肌はツルツルのスベスベ。
84歳にしては驚異的だ。
体質、顔が叔母似のワタクシは、ワタクシも将来に期待が持てるかもしれないなと密かに思っている。
なんせ下手すると痩せっぽちの75歳の母の方がシミもシワも多く、叔母よりも年上に見えるくらいなのだ。
そんな叔母でもさすがに歳には勝てず、血圧の薬と悪玉コレステロール値を下げる薬を飲んでいるそうだが、それ以外は至って健康。健啖家でもある。
やはり加齢したら小太りの方が断然若く見えて、健康で長生きできるのだなと納得。
頭も黒々としている。額の生え際に少し白いものが見える程度。そこだけは二ヶ月に一度自分で染めているそうだが、後ろは手付かずのまんま。真っ黒。
もっとも母も黒々としているので、うちの家系の女達は白髪になりにくいタチらしく、幸い50に片足突っ込んだワタクシも未だに白髪はない。
叔母曰く

「白髪になるまで長生きした人がいないから分からないけど、ウチは白髪よりもハゲる家系だわね」

ちょっと待て。84歳まで生きりゃ十分長生きと言えるんじゃないのか?84歳はまだ若輩なのか?
叔母は高齢者なのに、高齢者に見えないことが自慢なのだ。
自分よりも10歳若い近所の女性が思い切りおバアさん臭く見えるせいで町内会の雑用を免除されており、それなのに自分は会計をやらされているのが不満で自慢(^^;
そこに母がワタクシの頭を見て「アンタは真っ黒ってわけじゃないわね」と言った。
ワタクシの髪は子どもの頃から少々色素が薄い。娘もワタクシと同じ薄茶色の猫っ毛だ。
すると叔母が「そういう髪の人はハゲるのよ」などと言う。
ああ、そうですか、80歳越えたらハゲるかもね!
4時間ほど女3人でベチャベチャ喋りまくって(あまりの姦しさに辟易した父は途中で消えた)、夕飯に寿司をご馳走になって帰宅したが、何度も同じ会話をリピートする母に付き合って適当に相槌を打っていた叔母が、いつ「アンタ、何度も同じこと言ってる」と言い出しやしないかとハラハラした。
事前に「何度も同じ話を繰り返したり、辻褄の合わないことを言うけど、否定しないで話しを合わせてよ」と念を押したところ、「はいはい、仰る通りでございますって言ってりゃイイんでしょ」と言ってはいたが、なんせ叔母はこの通りの性格だから、どこかで嫌味が飛び出すんじゃないかとドキドキ(^^;
案の定、母は「姉さんは髪どうしたの?黒いけど染めてるの?」と白髪ネタを何度も振っていたが、笑いながら付き合ってくれて、本当にほっとした。
母は母で「どうして姉が急に家に来たのかしら」と訝しく思っていたらしく、叔母が帰った後で何度も「どうして来たの?」と聞いていた。
叔母がワタクシの実家を訪ねるのは、17年ぶりくらいのことなのだ。
母が発症するまでは、姉妹でショッピングを楽しむことが多かったが、ここ数年は電話での会話もなかったらしい。
叔母は叔母で現実を知るのが怖かったのだろうと思う。
叔母は妹の病状がどんなものなんだか、どのくらいボケてしまったのか、自分の目で確かめたかったのだろうけれど、そうとも言えず「急に思い立ったんじゃないの。彼女も歳だし、なんとなく会いたくなったんでしょ」と言っておいたが、母は叔母の死期が近いんじゃないかと思ったらしい(^^;
「今度は私の方から会いに行って来る」などと言い出した。
この一年、家の敷地からほとんど外へ出なくなった母なので、どのくらい地理感覚が残っているのか不安だが、外へ出ようと言う気になったのはイイことだ。
父に「一緒に散歩がてらウチまで来たらイイじゃない」と誘えば、83歳の父は「おまえんちは山の上だから疲れる。俺は行かない」などと言う。まったくもう。
そんなこんなで、朝よりも1キロ増えて帰宅し、フィットくんに「何が原因だと思いますカ?」と尋ねられてしまった。とほほ。
今、おなごウィーク中なので、ただせさえ体重が減りにくくなっているのにケーキに饅頭、寿司まで食べたからのう。
お陰で必死になって30分の運動ノルマをこなし、運動貯金が貯まってヨガの新ポーズがパカパカ開いたわよ。
それにしても一人暮らしの叔母がアルツハイマーにならず、ボケもしなくて本当に良かった。
うちの母には夫である父がおり、息子である弟も同居しているが、叔母には誰もいない。
結婚しなかったので夫もいなければ、子どももいない。
頼りになる身内がいないと言うことが、叔母をしっかりさせているのだろう。
太りすぎだが、健康管理はしっかりしているし、体力もある。
なんせ気晴らしに月1回は東京に行くのだと言う。宝くじを買いに(^^;
駅は階段が多いので苦手だから、高速バスで行くのだそうだ。
「北杜夫のお母さんは90過ぎても海外旅行に行ったそうよ」と言えば、「斉藤輝子ね。あの人は金持ちだもの海外だって行けるわよ」とすぐに人名が出る。全くボケていない。
小市民ならではの楽しみ方を熟知している叔母は、このまま100近くまで生きて、ある日コロッと逝きそうだ。
ワタクシも将来そうありたいとシミジミ思ったお茶会であったよ。

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