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友人のYちゃんは、なにかと言うとワタクシを「若作り」と呼ぶ。
失礼なっ。肩剥き出しのキャミソールワンピなんか着たりしないわよっ。アチコチからお肉がはみ出しちゃうでしょーが!
「何が若作りなんだ」と聞いてみたら、「髪型かな。顔?なんか知らんけど若く見える」と言う。
髪型はワタクシもYちゃんも肩につく程度のセミロングウェーブだ。同じじゃないか!
「若く見えるのと若作りじゃ全然違うだろうが」と抗議したら、「50に片足突っ込んでるくせに、茶色を着ても老けて見えないなんて!」と言いやがった。
確かにワタクシのワードロープは茶系と黒が多いし(さし色はオレンジや赤)、その日も腹&尻隠しに茶系のチュニックブラウスを着ていた。
なんだか凄く悔しそうだったので、それはどーゆー理屈なんだと掘り下げて聞いてみたのだが…

Yちゃん夫婦が、Yちゃんの妹とその息子(小学5年生)と4人でネズミの国に行ったときの話しだ。
子どもがいないYちゃんは、甥っ子のことをとても可愛がっている。
Yちゃんは某楽器店で子どもにピアノやエレクトーンを教えているので、子どもの扱いは得意なのだ。
お喋りで陽気なYちゃんとは対照的に、妹は昔からおとなしく、おっとりとしたのんびり屋さんだった。
この日も無口な妹の分までYちゃんは喋りまくり、甥っ子を構いまくっていた。
ひとしきり遊んでランドを出た彼女達は、甥っ子の「うどんが食べたい」と言うリクエストに応えて更科うどん屋さんへ入った。
案内されたテーブルは4人掛けで、隣のテーブルには学生らしき男の子が4人、うどんを啜っている。
注文して待つこと数分。すぐにオーダーしたうどんが運ばれてきた。

店員のおばちゃん「ボク、家族でお出かけなの?おばあちゃんも一緒で、いいわねー」

隣のテーブルの学生までもがピクリと動いたと言う。
4人掛けのテーブルには、Yちゃん夫婦が並んで座り、その対面には妹親子が座っている。
甥っ子は「へ?おばあちゃん?」とキョトンと、そのおばちゃんを見上げた。
その時、Yちゃんは茶色のアンサンブルという非常に地味な格好をしていた。
「ん?アタシか?アタシなのか?」とYちゃんがおばちゃんを見たその瞬間、

おばちゃん「あらあら、ごめんなさいねー。おほほほほ」

Yちゃんとバッチリ目が合ったおばちゃんは高らかに笑って誤魔化し、とっとと去って行ったと言う。
その後、意味が分からなかった甥っ子と憮然としたYちゃんを除いた、大人2人が笑い転げたことは言うまでもなく、Yちゃんはとっても悔しい思いをしたのだ。

旦那「がははは、お、おまえ…バアさんかよ!うひゃひゃひゃ!」
Y妹「お、お姉ちゃん…あっはっはっは、アタシのお母さんに見えたってこと?」

因みに妹とYちゃんは三歳違いである。親子に間違われるほど歳が離れているわけじゃあない。
普段ぼんやりで大人しい妹が涙を零さんばかりに大爆笑している姿を、Yちゃんは生まれて初めて見たと言う。

Y妹「ああ、おかしい。お姉ちゃんがおばあちゃんだって…あっはっはっは」

隣の学生達が笑いを堪えているのまでヒシヒシと伝わってきて、Yちゃんは怒りをぶつける場所もなく、空しさを抱えてズルズルとうどんを啜るしかなかった。

Yちゃん「あいつら、ホテルに帰ってからもずっと笑ってんだよ。どうせアタシのアダナはおばちゃんだったよ!」
ふぉるて「…そんな昔のアダナ、忘れろよ。Yちゃんは若々しいって」

20代の頃は確かに老け顔だったYちゃんだが、年齢を重ねた今は実年齢よりもずっと若く見える。
若い頃に老け顔だった人は歳を重ねても老けないと言うのは本当だ。
高校時代に可愛い系や美人系だった人が歳を取り、「あの人がっ」とビックリな変貌を遂げていることはままあるが、老け顔は得なのである。
「変わらないね」と言われる確率が高いのは、圧倒的に若い頃に老け顔だった人なのだ。
ワタクシなんぞは幸い顔に大きな変化はないが(シミはあるけどシワはない。毛穴は目立たないが毛が濃くなったとか。げっ、変化あるじゃん!)、久しぶりに会った人全員に「痩せろ!」と言われるほど、身体は大きく変貌を遂げている。おほほほ。

ふぉるて「鬱陶しい!茶色い服は二度と着るな!捨ててしまえ!」
Yちゃん「くそー、アレ気に入ってたのに。なんでアンタは茶色着てもバアさんに見えないわけ!」
ふぉるて「…顔が丸っこいせいでハムスターにでも見えてるんだろ、きっと」(良く考えると怖い。巨大なハムスターだ)
Yちゃん「あー、もう!アタシに何を着ろって言うのよっ」
ふぉるて「システム(体系的幼児教室系をそう呼ぶ:ヤ×ハの業界用語)やってた頃は、華やかなピンクとか着てたじゃんか。ショッキングピンク、良く似合ってたよ?ワシはピンク着れないから羨ましいよ」

赤みの強い肌色のワタクシがピンクを着ると、色合いによっては下手すると顔色がドス黒く見えることがあるのだ。ピンクは要注意なのである。
ワタクシの顔色に合うピンクは限られているので、あまり身につけることはない。
と言うか口紅やネイルにはあるが、洋服で見かけることはあんまりない色合いなので、最初から守備範囲に入れない方が探す手間や時間を食わないで済む。
その点、色白のYちゃんは華やかな色が良く似合う。それこそ若々しく見える。
ワタクシは茶色は似合うがピンクは似合わないし、Yちゃんはピンクは似合うが茶色は似合わないと、単にそーゆーことなのだ。

Yちゃん「あー、ピンクね。うちの社長が、子ども相手の商売なんだからピンクと黄色を着ろってうるさくてさー。そー言や着てたわね」
ふぉるて「40ピンクの50赤って言うだろが。ギリギリ40代なんだから、ピンク着ろ!」
Yちゃん「ギリギリ言うな!」

若々しいのと若作りは全く別物だが、紙一重のところにあるように思う。
ある程度の年齢に達すると、歳相応の装い、メイクをしようと努力する女性は、そうそういない。皆、一歳でも若く見えるように努力するのだ。
努力の道のりの途中に若々しく見えるか、若作りに見えてしまうか、微妙な境界線が存在する。
「若々しい」は「その歳にしては」と言う「自然か不自然か」を基調とした感覚であり、元々の顔の作りも関係するだろうが、実年齢マイナス5歳から10歳が限度かもしれない。
10歳以上も不自然じゃなく若く見える人は、高級エステ通いまくり&美容整形しまくりの女優か、そうでなけりゃ妖怪の類だ。
女を続けるのは楽なことではないが、皆、目に見えるものや見えないものと戦っている。
一本でも多くシワを浅く!一つでも多くシミを薄く!一歳でも若く見えるように!自分らしく自然に若々しくと!
意識して若さを演出すると失敗することがほとんどだと言ってもいいが、それでも膝が軋むとか、腰が痛い、クシャミするとオシッコが漏れちゃうなどとは、思っていても言ってはならないのだ。
見栄を張るのも女のプライドの一つだ。だから妙齢のオバちゃん達は、ビックリするくらい元気(に見せかけている)なのだろう。
Yちゃんと話して、ワタクシも明日からは40ピンクの50赤で頑張ろうかと思った次第。


なんと雲雀東風、書けました。ずっとチマチマ書いていたからのう。
けれども、いつもの更新分よりも長いです。長くて、でもどこも切れなくて、必死で見直してシンプル化を図ってます。
週末更新できるかな?ふぁいとだ、おー!

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