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東日本大震災で被災しました。PCが壊れ、ビルダーも壊れた為、サイトは書庫化しています。
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昨夜はたーっぷり寝ました。8時間熟睡です。やった!やっぱりこれくらい寝ないとねー。
脳味噌は溶ける寸前が完熟して食べ頃って感じですよ(違う)

墓参り、行ってきました。
昨日は東京でも日中は暑かったようですが、墓がある山間の街も、もんの凄く暑かった!34度ってなんざんしょ。

父83歳、母75歳、千葉から駆けつけた従姉妹53歳、夫49歳、弟45歳、そしてワタクシ…おほほほー、教えない!
ちょうど祖母の命日でもあったので、「動ける人間で行こう!」と集まってみれば、動けるんだか動けないんだか微妙な中高年ご一行様になってしまった。
ワタクシの今回の目的は、墓のある場所の確認だ。
うちの田舎は実家の姓が多く、墓場にはどこを見ても同じ苗字の墓石ばかりが並んでいる。
それも文禄だの寛永の文字が彫られた墓ばかり。
どれがうちの墓なんだか、どうも良く分からない。
更に、昨年、新しい道路が通ることになった際、墓場ごと引越ししてしまったのだ。
墓の引越しにワタクシは立ち会わなかったので、どこに移動したのか知らない。
今回父が「行く」と言い出したとき、「今一緒に行かないと、次は親父を埋めるときになるかもしれん。なのに墓の場所が分からなかったらシャレにならんぞ」と気づき、慌てて同行を申し出たのだった。
さて、外気温23度の快適な街から、雨上がりで34度のムシムシ暑い内陸の街へとやってきた中高年ご一行様は、墓参りしただけでバテた。速攻でバテバテだ。
なんせ「あの山を越えたらどこに出る?」「筑波だろ」ってな山の中なのだ。暑い。
小学生だった頃、夏休みに帰省するたびに、盆地特有の猛暑とセミの大音声に耳がやられてグタグタだったことを思い出した。
冬は冬で雪が深く、空っ風が吹きすさび、もの凄く寒い。
家は田舎の財ならではの大きいだけが取り柄の古い家で、アルミサッシなど一個もない。全て木造。
湯たんぽ無しではとても眠れないような寒さで、従姉妹達とくっつかって団子状態で眠ったもんだ。
田舎の家はさすがに老朽化が進んだ為に30年前に取り壊し、もうどこにも無い。
帰省するたびに廊下と柱をピカピカになるまで磨かされたあの家は、薄暗く、だだっぴろくて子どもには怖いばかりだったが、無いとなると妙に懐かしい。
何故か台所から離れた廊下の突き当たりにあった冷蔵庫。薪で焚いていたお風呂。
茶の間には長火鉢と鉄瓶。その鉄瓶で頂くお茶。祖母は一晩干した茶殻を撒いて畳みを掃き出していた。
家の奥にあったトイレは広くて男女別だった。有田焼の美しい文様の便器と手水に下げられた手拭い。
暗くて臭くて広くて怖いトイレだったが、あの便器はワタクシのお気に入りだった(^^;
昔の家には珍しく二階にもトイレがあって、そちらは明るくて、やっぱり綺麗な有田焼の便器があったので、ワタクシはもっぱら二階のトイレを使用していた覚えがある。
家の中の階段は二箇所あり、大階段は一段の幅が狭くて上り下りが怖かった。滅多に使わない裏階段はもっと急勾配で、何度も落ちて頭を打った。
裏階段を上った先の部屋は祖父の書斎だったので古書やお軸が沢山あって、古紙独特の匂いがしていた。
小学生だったワタクシには旧仮名遣いは難しく、読めないまでもなんとなく眺めているのが好きで、この薄暗い書斎に入り浸っていた。
後に形見分けに数冊貰ったが、大正時代に出版されたヌード写真集なんて珍品だろうか?高く売れる?
大正、昭和初期に出版された装丁本は表紙が分厚く、デザインが美しい物が多い。
漱石の本や白秋の詩集も綺麗な表紙だった覚えがあるが、あれはどこに行ったのやら。
うーむ、親父が死んだら家捜ししてみよう(酷い)
庭の灯篭と枯山水は子どもには意味が分からず、中に入って遊んでは怒られた。
それから百日紅の赤い花。下駄で踏んで拾い集めた栗の実。枯葉の焚き火で焼いたお芋。
何故か正月以外は使うことがなく、締め切りだった暗い玄関。
みんな、庭からやってきて、広縁に座ってお茶を飲んでいたっけ。
夏休みと冬休みにしか帰省しなかったので、ワタクシの記憶には夏と冬の風景しかない。
墓石に花を供え、線香に火を点け、「うわ、暑いんだから線香、こっちに向けるなっ」などと騒ぎながら、湯のみ茶碗にペットボトルのお茶を注ぎ供えて、おざなりに墓石を磨いたら、「…蕎麦でも食いに行くか」
胃がひっくり返った後なので、蕎麦は歓迎だ。
見れば、従姉妹も額の汗をタオルハンカチで何度も拭っている。
一番若い弟は歯科技工士をしており夜行性の毎日なので、日に晒されて、煙草を咥えたままボンヤリとしている。
次にこの墓を訪れるのは、やはり親父が死んだ時だろうなあと考えつつ、田舎を後にした。

今日明日は友人が遊びに来るそうな。急いで家の中を片付けねば。
原稿の続きは体調が戻りつつあるのでボチボチやります。

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