臭い匂いは元から断たなきゃと言うものの

最近、なにやら時々リビングに不穏な異臭が漂うことがありまして。
一体何が臭いのか、目に付きにくい床に猫のウンコでも落ちているのか、それとも猫が食べ損なったオヤツが腐っているのかと、目を皿のようにして探してみたものの、ウンコの欠片もネズミの頭も落ちてはおらず。
でも臭い。腐ったようなイヤな匂いがする。
きーっ、どこで何が腐っているのよーっと憤っておりましたら、なんとジイサン猫の耳の中が膿んでいたのでした。
昨年、牙が一本抜けた時も、口の中が膿み、頬に穴が開いてジクジクと膿みを流していましたが、今度も耳の中が膿み、耳の外側に穴が開いて膿みが染み出ていたのです。おーまいがっ！
ウンコ臭いと思っていたので、お尻か？とソッチばかり気にしており、頭の方には注意を向けていなかったワタクシ。
猫エイズ持ちだからなのか、それとも十歳を越える高齢のせいなのか、気がついた時には「生きながらにして腐ってる？ゾ、ゾンビ？」と途方に暮れるほどに酷い有様。
行き着けの獣医さんに診せたくとも車のないワタクシが連れて行くことは叶わず、とりあえず人間用の抗生物質を砕き、小さな欠片を毎日クチの中に放り込むこと今日で五日目。
相変わらずまだ匂いますが、傷口が乾き始めた模様。抗生物質、効いたか？
歯医者さんで貰った抗生物質、取っておいて良かった！
だがしかし、そうなると今度は痒いのでしょう。後ろ足でガシガシ掻いては、出来たカサブタ――と言うか乾いた膿みの塊？――をアチコチに飛ばすのです。やーめーれー。
一時は耳がもげてしまうのではないかと心配しましたが、どうやら大丈夫そう。良かった、良かった。
それにしても、小さな動物に話しかける時、人はなぜ赤ちゃん言葉になってしまうのか。

「どこへ行ってきたでしゅかー？怪我してるのだから、あまり遠くに行ってはダメでしゅよー」

って、ワタクシはタラちゃんかっ。
猫以外に誰も聞いていないと分かっているけれど、はっと我に帰ると恥ずかしいものがありますな(^^;