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お江戸をパトロールしていたのは、南、北両奉行所の三廻り同心を合わせても、
たったの28名でしたが、それで困るようなことは、そうそうなかったようです。
お江戸は平和な町で、殺人のような大きな事件は滅多に起こらず、大体が小さい盗みばかり。
それも「桶がなくなっちまったんで、ちょいと隣の家から黙って拝借」みたいな
盗みばかりで、事件にもなりやしません。
町民で組織された自警団のような自身番(じしんばん)もあり、それで結構ことが足りたのです。
お江戸は人口百万とも百二十万とも言われる大都市でした。
その中に2万人ほどの大家さんがいました。大家さんは長屋の管理人と言うだけでなく、
町内の治安にも心を配る存在です。
江戸初期の頃に地主さん自身が、自分の地所のある町を守るために詰めた場所を
「自身番」と呼んだのが始まりらしいのですが、やがて地主さんの代理である家主2名、
店番(たなばん)と言って表通りに面した家に住んでいる者から2名、町内会費で雇った
番人1人の合計5人一組で詰めるようになりました。
自身番には、火の見やぐらや半鐘があり、火事ともなればすぐに町内に知らせますし、
火消しや捕り方の道具なども置いてあり、捕まえた人をひとまず繋いでおく柱などもありました。
人騒がせな酔っ払いなども、ここで一晩預かったりなんぞしたのですよ。
自身番は消防署で、交番で、町内の寄り合い所で、町奉行所の出張所でもあったのです。
ですから定廻りの同心は、自身番を回り「なにも変わりはないか?」と尋ね歩くのが、
実は主な仕事だったりします。
自身番は道が交差する辺りにあるのが普通でした。現在でも交差点に交番が多いのは、
自身番の名残りだと言われています。
皆さんのお宅の近所の交番や派出所、駐在所も、昔々は自身番だったかもしれませんね。

お江戸な小話もこれで10話。ひと段落ってところでしょうか。
今週は本家サイトに集中しますので、小話はしばし休憩します。

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