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今日は発声練習時間が短くても、すぐにアンサンブルできると言う裏技のお話です。
音階つけて「あえいえうおいえあー(ソレミファソファミレド)」とかじゃなくて、なんと唇だけの発声練習です。
もしかしたら表技かもしれませぬが、初めて知った時、おばちゃんは「え、本当にこれだけでイイの?」とビックリして、その効果に2度ビックリしたのよ!

一番のお勧めなのはリップロール!
脱力した唇をブブブブブと振るわせるアレです。
子どもの頃に遊んだ人も多いことでしょう。
リップロールはキチンとした発声法で、クラシックでもポップスでも多くのボイストレーナーが推奨しています。
コレが実は声帯周辺を温めるのに非常に効果的だと言われているのですよ。
短い時間の中で連続的に唇で息の流れを止めて出すと言う動きによって、無意識に声帯に程良い圧力が掛かり、マッサージされている状態になるのですって。
やり方は簡単。
まずは無声音で唇の周りが痒くなるくらいブブブブとやり、次に音を付けてブブブブと低い音から高い音に、高い音から低い音に行ったりきたりする、これだけ。
これだけですが唇も声帯も効率良く温まり、すぐに歌いだすことができます。
ワタクシは今もステージに乗る前に、お守りのよーに袖で必ず無声音でコレやってますよ(^^;

次にタングトリル!
いわゆる巻き舌って奴ですな。
これを無声音でトゥルルルルとやりまして、次にラ行の音を付けてリップロールの時のように音階を付けて行ったりきたり。
この時に口の中を高く保ち、横に開かずに縦気味にして、UかOの口腔を作るよーにするとイイらしいです。
コレも声帯と舌のマッサージになるのだそうですよ。
これはうるさいので、ステージ袖ではできませぬ(^^;

あとはロングトーンブレスで良くやる無声音のSuーってのがありますよね?
Suーじゃなくて、Zu-と音を混ぜたロングトーンブレスを、ワタクシ達は良くやりまする。
1音のロングトーンだったり、半音ずつ上げて行ったり。
これも唇と声帯のマッサージと、息を吐き切った状態の確認みたいです。
もしかしたら舌の位置確認もあるのかな。
なんとなーく声を出していると、いつの間にか舌が歯から離れていることがあるので、舌先を常に意識させるってこともありそう。

究極(?)の裏技としては、練習前の裏声を使ったお喋りがあります。
女性はイイところの奥様になりきって高めの裏声でお喋りし、男性は舞台俳優のよーにお喋りするの。特にバリトンベースは悪役っぽく渋く(^^;
普段の生活でも裏声生活で喋っていると、すぐに歌いだすことが可能になるそうです。
これはコーラスボイストレーニングの達人坂本かおるセンセに教えて頂いた方法ですが、マジで裏声お喋りは侮れません。意外と凄く効きますよ。
地声で長時間お喋りすると声が枯れちゃったり、咽喉が疲れちゃいますが、裏声お喋りの後なら即アンサンブルに行けちゃうこともある!

要するに、発声練習と言うのは歌う為の準備体操なわけで、声帯回りの血行が良い状態に持って行けば良いわけです。
「あえいえうおいえあー」とやらなくても、自分のペースでゆっくり声帯を合わせ、温めることで、準備は可能なんですね。

そー言えば、マダム'sでは、音階を歌う「あえいえうおいえあー」な一般的な発声練習とゆーのは、あまりやりませんな。
上記のような唇と舌と声帯の血行を良くするマッサージ的なものや、ハミングで行うものが多いです。
音階を使って歌う発声をする時でも、高い音から低い音へ、「nan,non,nan,non,nan」など、ハミングのようにN音を長く伸ばして、声帯と唇にちょいと圧力を掛けるマッサージ的なものだったり。

ワタクシが声帯結節を作ってしまった時、鼻からファイバスコープを通すと言う非常に辛~い診察の後で、思わず「んんっ!」と咳払いしたら、「それダメー!」と医者に指差されました。
咳払いが声帯に一番良くないのだそうですよ。その次に悪いのはクシャミと咳なのですって。
瞬間的に強い力を声帯に掛けると傷めちゃうのだそうです。
ワタクシの場合は既に声帯にタコが出来てましたから、「強い摩擦が続けばタコが育つぞ」と!
「ええーっ、それじゃ花粉症の季節はどーしたらイイんですかっ」と聞いたら、「ひたすら我慢!後はいつも水を持ち歩いて飲めや」と言われました。
アレルギーのクシャミを我慢しろって、ねえ?(^^;
まあ、そんなわけで、ワタクシは練習中でも水が欠かせないのであります(^^;

「発声練習だけで咽喉が疲れちゃう」って言う人、意外と多いと思います。
そーゆー人は、ゆっくり声帯を合わせる、強い圧力を掛けないことを意識すると、声が枯れたり、咽喉が疲れることがなくなるかもしれません。
団体さんで発声練習する前に、1人こっそりリップロールやタングトリルしてみるだけでも違うかも。
あとは練習中でも咽喉に違和感を感じたら、遠慮しないで水を飲む!(^^;
皆さんも試してみて、効果のほどを是非お知らせ下さい~v

拍手[2回]

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ためになりまする
私、巻き舌のドイツ語発音ができないんですね。
だから歌が下手なのかぁ~(声がでないのか)と、納得しちゃいました(笑)

あびこさんのブログを読みながら、リップロールをやってみました。
確かにすぐに歌えそうです。毎日やってみますね♪
Bei 2010/11/30(Tue)18:12:02 Edit Top
私も巻き舌苦手です(^^;
巻き舌は難しいですよねー(汗)
私もブチ切れで続きませんし、息に勢いがつきすぎだし、唇に力が入りすぎだしで、もうダメダメです。
なので、タングトリルよりもリップロールがお勧め(笑)

私の場合は「発声練習=声帯回りを温める」だと意識するだけで、随分と変わりました。
Beiさんにも素敵な変化がありますよーにv
ふぉるて 2010/11/30(Tue)23:51:59 Edit Top
目からうろこ!
うちの合唱団、演奏会が迫って時間いっぱい練習をしたいとなると発声練習もそっちのけな時があります。
普段も、長々と発声練習するわけにもいかないのですが、移動運転中のほんの5分で発声代わりにできそうですね!!

私も早速取り入れたいと思います!!!
なのはな 2010/12/01(Wed)11:33:50 Edit Top
お試しあれよ
だからね、発声代わりじゃなくて、これが発声練習なのですよー(^^;
実際に移動中の車の中でやっている友人も多いです。
気は心で、本番前にも私の友人達は皆でリップロールしてます。
きっと効果あると思いますよ、是非やってみてねv

若い頃はアンサンブルに入る前にバテちゃうことも良くありましたが、当時の発声練習メソッドが原因だったのだろうなと思います。
まるで歌うように長々とした発声練習のせいで、声帯が温まる前に咽喉が疲れちゃったのだなーと、人体のしくみを知って納得しました。
なんの為の発声練習かとか、自分に必要なトレーニングはなんだろうとか、考えて試してみることって楽しいし、大切ですよね。
裏声生活で頑張れ!
ふぉるて 2010/12/01(Wed)18:38:40 Edit Top
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