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東日本大震災で被災しました。PCが壊れ、ビルダーも壊れた為、サイトは書庫化しています。
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昨日は毎年この季節恒例の地域イベント合唱コンサート。
今年はお疲れさん状態のワタクシはパス。客席におとなしく座ってたら、会う人会う人、「なんで座ってるの?出ないの?」
「そーゆーアナタもね」と言いたくなるのは、皆、合唱関係者だからだ。ちょっとー、あんたら、ほんとになんで出てないわけーっ。
「俺、今度テレビに出るから、歌うから見て」と「見て見て」うるさい知人に絡まれてるうちにコンサートが始まり、前半の佳境と言うところで、ワタクシのお腹の虫が騒ぎ出したっ。
おのれ、カップメンだけじゃ足りなかったかーっ!
黙ってろーと心から念じているにもかかわらず、ググゥゥゥゥと情け容赦なくフォルテッシモで鳴り響き、隣に座った友人の失笑を誘う腹の虫。
慌てて休憩時間中に知り合いを回って、飴玉を恵んでもらったさ。
そんなアクシデントはあったけど、今年のコンサートは楽しかったわ。
一昨日のGP(ゲーペー/ゲネプロ/本番さながらの練習のこと)も良かったけど(顔パスで見学してきたのだ)、本番はもっと良かった。
まずプログラムが良かったし、ソリストも良かったし、室内楽も良かった!
ソリストのバリトン歌手は若いイケメンお兄ちゃんで、クラシック歌手と言うよりもミュージカル向けかも。「一人劇団四季?」ってな感じ。
バリトンと言うよりは、ハイバリ。いや、テノール寄り?
声量と音色の深みがちょいと惜しいけど、イケメンで可愛いから、おばちゃん許しちゃう。許容範囲よ(^^;
でもちゃんと言葉が命を持って訴えかけてきたのは、さすがプロであった。音楽って凄いと改めて思ったよ。
ソプラノ歌手は文句なしの素晴らしい美声であった。
GPでは入りを2度ほど間違えて、ペロリと舌を出していた愛嬌のある可愛いお姉ちゃんだったが、すんばらしい!ホニャララ声楽コンクール3位はさすが。ああ、弟子入りしたい!
余談のうえに内緒だが、音大声楽科現役の男子生徒で「おお!」と慄くほどの美声の持ち主は稀だ。
そりゃ皆、イイ声してるから声楽家になろうと野望を抱いて音大に来るわけだけど、勉強するうちにもっともっと磨かれて行くのだね。
もともと声楽家なんて怪しい(!)職業を目指す男は少ない。
だから声楽科に在籍する男の絶対数はもの凄ーく少なく、絶世の美声ってな人はもっと少ない。
下手するとその辺の市民合唱団にいる、アマチュアのおっさんの方が美声!上手いじゃん!なんてことがあったりしちゃうのだよ。
なんて話は置いておいて、はて、室内楽のフルートのお方、すんごくイイ音。どこのどなた?
んんん、あのおヒゲには見覚えがあるよーな。うぬう、遠目でハッキリしないけど、まさか元N響さん?
ワタクシは何を隠そうN響ファンなのだ。
講習会などで受付を頼まれることが多いワタクシは、講師のN響メンバーを見ているうちにN響のファンになったという、ナンダソレな凄く失礼なファンなんだぞ。まったくミーハーにも程がある。
間違っていたら恥なので周囲には漏らさず、「きっとそう、絶対そう!」と家に帰ってweb検索したら、やっぱり元主席奏者のご本人様であった。
今年の合唱メンバー、イイわねー。羨ましい!ちょっと乗りたかったかも(^^;
終演後、伴奏ピアニストを務めた元義妹が「お姉ちゃん、お花ありがとー」と駆け寄ってきたので、「500円の花束だけど、気は心だぜ」と言ったら、「あたしの演奏は500円分の価値かい!」と見事な突っ込みを入れてきた。やるな、元義妹。
夫の赴任先合唱団の皆さんも聴きにいらしていて、県連盟理事のおっさんから「来月のフォーレ、よろしく頼むね」と念を押される。
コンサートは来月の第三週とまだ少し先だが、きっと「こいつ、家で練習してねーだろな」と思われたに違いない。大当たりだよ。はっはっは。
「オケが入るから(誤魔化せるし)楽しみなんだー」と脳天気に笑顔で答えるワタクシ。ホントにまるっと歌えない部分があるんだよ、内緒だけど(^^;
「あのさ、この前、アルトやってたけど、本当はソプラノだよね?」と聞かれたので、「アルト頼むって言われたよ?」と自分のタコは棚に上げて答えたら、「来週のオケ合わせの時、適当にチェンジしてみて」だって。この期に及んでそんな器用な真似できるかーっ。
その後、ワタクシが所属する混声アンサンブルの幹事長をとっ捕まえて、今年の課題曲集を購入。
ワタクシはまるっと4月一杯お休みしているので、幹事長のデカイ顔を見るのも久しぶりであった。

「課題曲、決まった?どれやっとけばいい?」
「G1かG2。俺のお勧めはG2だけどね。どーかなー」

うわ、また現代作曲家かい。頭痛がしてきそうだぜ。
はいはい、一通り読んでおきますよーと約束して別れる。
夫の衣装を受け取って(彼はステージに乗っていたのよ)、ヨーカドーの地下で買い物をした後はタクシー乗り場へ急ぐ。
汗を吸った礼服は重たくてかなわんのよ。バスになんか乗れるかい!
しかし、待っていたタクシーに乗り込んで、「うっ!」
なんとワキガが臭い、あのテンガロンハットのじいちゃん運転手じゃないか!
乗りたくないタクシーNO1なのに、これで4回目の出会い?
本当に「うっ!」と呻いたワタクシに、じいちゃんは「どうしました~?」と明るく尋ねたけど、今更「降りる!」とも言えず、行き先だけ短く伝えた後は息を浅く吸って~吐いて~、強烈な匂いに必死で耐える。
なんでこんな気持ちのイイ夜の最後にスカを引いちゃうんだ、と自分が恨めしかった。とほほ。

さて、今日はノルウェー人指揮者の発声講習会に行ってきます。
ここ数年、縁あって外人さんの指導を受けることが多いけど、今年もまた外人だー!
田舎者ゆえ外人が珍しくて仕方がなく、興奮しております(^^;
ぎぶ みー ちょこれいと!

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遂に出来上がってきました。
なにがって、ワタクシのやっすーい化繊の着物ですよ(^^;
先日、古い着物をお店に持ち込んで、仕立て直しが可能かどうか、着物鑑定士さんに見て頂いていたのですが、そこに店員さんが「あびこさーん、できましたよー」
現れたのは化繊のやっすい着物です。正絹と違って手触りゴワゴワ(^^;
練習用だからそれはそれでイイんだけどさー、せっかくイイものを持ち込んで見てもらっていたのに、ナンチャッテを持って来るなーっ。

因みに鑑定士さんは、渋いロマンスグレーでしたのよ。
スラリとした長身に、白いものが多めの髪をサッと後ろに撫で付けて、目尻の皺が優しくて、口ひげが良く似合うイイ男。
ワタクシとそう歳は変わらないと思うけれど、イイ感じに年齢を重ねた男ってのはセクシーだわねえ。
脂ぎった助平オヤジは論外だけど、自分を良く知り、イイ感じに年齢を重ねて来た男は、40、50になっても素敵だと思いません?
今、50代の男がモテルらしいって話し、分かる気がしますよ。
酸いも甘いも噛み分けて、女にも金にも社会的地位にもガッツイてなくて、精神的に余裕があって、時間やお金の使い方がキレイな男はモテルでしょう。
10代、20代の頃は野性味のある男が好きだったけど、その後は粗暴な男はアウトオブ眼中。
なんだろね、品位って言うのかな。優男とかお上品って意味じゃなくて、なんちゅーかこう卑しくない人がスキだなー。
男でも女でも、清々しい人が好きだし、実際に長年付き合っている友人には、そーゆータイプの人が多いです。
学歴なんてなくても構わないのよ。知識とか教養とか、あると思っている人の方が卑しさを感じることもあったりするし。
謙虚な人が好きって言っちゃうと、そーゆーおまえはどうなんだって話しになっちゃうから言えないけどー(^^;

「この人、モテルだろうなあ」とチラリチラリと伺ってしまったのは、別に粉をかけたわけじゃなく、羨ましかったからよ。
男と比べて、女がいい感じに歳を重ねるのは難しい気がするもの。
女は派手なおばちゃんになって行くか、地味なおばちゃんになって行くか、両極端なよーな気がするのね。
いや、派手でもなく地味でもない普通のおばちゃんが圧倒的に多いけどさ。
キレイなおばちゃまになれる人って少ないよね。
それに、どーしても女は年齢と共に素顔を人前で晒せなくなって行くじゃない。
その点、初対面の相手を前にしても、男は素顔勝負。
妙齢の女が鏡に向かえば、「目尻、上がれ!」とアイライナーを握る手に力が入ると言うもの。
ああ、幾つになっても素顔で勝負できる男が羨ましい。
たとえお腹回りが張り出していても「恰幅がいい」とか「貫禄がある」とか、男にはプラス思考のマヤカシ言葉が用意されているじゃないか。
ワタクシに「貫禄あるねえ」なんて言ってごらん。二度と口きいてやらないよ。ぷんぷん。

さて、鑑定してもらった着物は2枚。
1枚は小豆色の色無地。以前、実家からかっぱらってきたよーと画像を掲載した、母のアレです。
コレがなんと、ビックリなことに染め師さん泣かせの高級織りだそうで、鑑定士さん「いい物ですよ」と大絶賛。
だがしかし、なのね。
なんせ大昔の着物なので、元々の反物の幅が狭く、仕立て直すには縫い代があまりにも少ないのだそうですよ。
このまましまっておくには裏地が変色していて、それがいずれ表に響きそうで、そうなったら勿体無いしで、うーんうーんと迷った末に、解いて洗って巻きにしてもらうことに。
「手触りが変化してしまうので、普通の着物のように薄紙を間に挟んだりせずに、そっとそのまま大事に保管して下さい。保管に困っても絶対に捨てないで下さいね」と念を押されてしまいました。
そうかー、そんなにイイものだったのかー。それじゃ発表会用のドレスに作り直してもいいかも。むふふふ。
そう言ったら夫が「自分で縫えば安上がり」だって。
ロングドレスなんて縫ったことないっちゅーの!
それに綿ならともかく絹だよ?失敗したら、それこそ勿体無いっちゅーの!

もう1枚は紬なのですが、鑑定士さんも「大島、じゃないなあ。結城、かなあ?」と首を傾げていた、出自が良く分からないシロモノ。
実は50年ほどしまいっぱなしの上に、一度も袖を通したことのない着物なのですが、糊がしっかり利いてるわりにカビもなく、虫食いもなく、驚異的にイイ保存状態。

「うーむ、これはピレ×ラエースのお陰としか思えんわ」
「今、売ってないでしょう。ソレ使ってアメリカで子どもが爆弾作っちゃいましたからねぇ」

そうなの?
爆弾の原料の残り香に守られていたのか、紬!
保存状態はOKですが、やっぱり合わせが足りなくてねー。このままじゃ着られないのよ。とほほ。
こちらも反物の幅が狭くて、どうにか身幅は出せても、おはしょり分や裄が出ない(胴回りのみならず、ワタシャ腕もビヨーンと長いのよ)と言うことで、生地を足して仕立て直すことにしました。
昔着ていた浴衣も身体に合わないので、やっすい生地を海外ミシン縫製にしてもらって、襦袢も一番安い生地と縫製で作り、なんだーかんだーと結構な出費でしたが、これでようやく一揃いです。

ワタクシばっかり着られる着物が増えて行くってのもナンだなーと思い、夫に聞いてみましたよ。

「あのさー、ワタクシが着付け覚えたら、君も浴衣作って着るかね?」
「うん!」

一瞬の迷いもなく即答する夫に感心したよ。
実家の父の紬を解いて仕立て直そうかなーと思ったね。
中年夫婦が浴衣で夕涼みってのも、なかなかイイんでないかい?

見学に行った着付け教室では、かなり年配の奥様もいらして、ちょっと安心しました。
ワタクシは浴衣、襦袢が仕上がってからになるので、多分6月から。
先生は「なんでもいいから着られるもの全部持ってきたらー?来月から始めよ?」と仰っていましたが、勘弁してー。着られる襦袢がないんだってば(^^;
それにしても新たな楽しみが増えるのって、ほんと楽しいですなv

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「夢見る…2」を書いていたはずが、先に「モーツァルト」が上がってしまいました(^^;
擬音20のお題の次は、諺・慣用句のお題を拝借。
おほほほ、結局、自分でサブタイトルを考える余裕はなかったのね(汗)
慣用句は沢山ありますから、書いてから「さーて、なににしよーかなー」と選ぶ楽しみもあってイイかなー、なんて。
相変わらずの不定期更新ですが、よろしくお付き合い下さいませ。


「言うは易く…」文中の安東くんの年齢を訂正しました。
安東家のママさんが「トモは五月生まれだから…」と言っていたことを、すっかり忘れて…他にもアチコチで「16、16」と書いていて…ダメじゃん、ワタクシ。
すみません、安東、16歳でお願いします(^^;

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今朝は雨。昨日はあんなに温かかったのに肌寒っ。
8時に目覚ましが鳴り、窓についてる雨粒を見た瞬間、「二度寝しよ」と決めて布団に潜り直した。
今日は燃えるゴミの収集日だけれど、今週はたいして生ゴミも紙ゴミもない。大丈夫。
日本人の平均睡眠時間は6時間弱だそうだが、世界的統計で見ると少ないらしい。
フランス人の平均睡眠時間は10時間。忙しそうに見えるアメリカ人でも8時間。
過去に「24時間働けますか?ビジネスマン!」なんてCMが流行った日本とは大違い。
欧米人には「寝る時間を削って何かをする」と言う考えはないらしい。
「睡眠時間が削られるくらいなら、そんな仕事は辞める」とまで言う人もいるのだから。
個人契約し自分の仕事をする欧米人と、会社に雇用されていることを強く意識する日本人との違いを感じる。
電車、バス、公園のベンチ、果てはファミレス。日本人はどこでも寝る。寝ている。
特に電車の中での居眠り率の高さは、外国人には信じ難い光景であるらしい。
眠りはプライベートタイムであり、寝顔を赤の他人に見せるなど有り得ない行為、なのだそうだ。
どこでも眠ることができると言うのはだね、言い換えれば睡眠時間の不足分を補っているということだよと言ってみたところで、「おー、まいがっ!」
せめてワタクシだけでも、日本人の平均睡眠時間を延ばすことに貢献しようじゃないかーっ、と言う心意気で貪る惰眠。
二度寝のお陰でフランス人並に睡眠時間を確保したよ。

友人から電話が有り。

「眠れるってことは、それだけ心も体も疲れているんだよ。元気出た?」

今朝8時半に「今、テレビで子宮の話ししてる。見てる?」とメールがあったのだけれど、10時半に「おはよー、今起きた」と恥ずかしい返信をしたものだから、笑いながら電話が来たのだ。
ワタクシから電話することは滅多になく、いつも掛けてもらっちゃってスマナイなーと思うけど、改めて電話するってことが、電話で話すって行為が、妙に照れ臭いワタクシが変なのか?
彼女には下らないバカ話から、家の恥となる話まで、それこそ「ああ、言うつもりじゃなかったのにー」と身悶えしたくなる事を暴露してしまっていたりするので、今更取り繕ったり、格好つける必要もないのだけれど、だからこそ余計に照れ臭いのか?
素っ裸に近い自分を知ってくれている人がいると言うのは、凄く恥ずかしいけれど、どこかホッとするもんだ。
はははは、元気、出たよ。ありがとう。

夫からメール有り。

「来月12日にあるクラシックコンサートチケットを買っちゃった。空いてる?」

空いてるもなにも、なんで買う前に予定を聞かない?
それって平日じゃないか。自分達のコンサート本番直前じゃないか。
東京まで行くのは面倒臭いなー、しんどいなー。でもチケット買っちゃったのか。うーん、行くしかないよね。
しばし考えていると、またチンチロリーンとメール着信。

「午後から年休取って君と上野で待ち合わせ。先に食事してコンサート。帰りに寮に寄って車で家まで送る。翌日、家から出勤。それでOK?」

家から出勤となると朝5時起きだ。彼の方こそシンドイだろーに、なんだ、このデートプラン!
なんだよー、もう、と痒くもない頬を掻く。

「OK」

超短い文章を返信した。

こーゆー嬉し恥ずかしな事が続く日は、なにか無性に文章が書きたくなります。
形にならない断片が次々と湧いて出て弾けます。
ああ、まとまらない。もどかしい。思考力、カムバック!
更年期だから、やる気が出ないから、「ま、いいや」を連発してないで、多少無理矢理でも頑張ってみようと思ったり。
今朝は「雨か、止めとこーかなー」と思ったけれど、夕方から着付け教室見学に行ってきます。
ストレスには別な種類のストレスをぶつけて相殺するのが一番のストレス解消法なのだそうです。
とテレビで精神科医が言っていたけど、ほんとかねー。
くそー、色々ふぁいとだ!

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昨日の友人の葬儀は思っていたよりも堪えましたな。
いやいや、大分前から覚悟はしていたのです。覚悟できていたつもりでしたが、きつかった。
それでも、友人は何事にも何者にも捕らわれることなく、ノビノビと自由に生きることができて、満足だっただろうと思います。
死は誰の身にも平等に訪れるものだけれど、それが「いつ」とは分からない。
分からないから、毎日を笑って満足して過ごしたい、過ごさねばと、改めて思いましたよ。
今年は桜の満開の時期が長く、今も散らずに咲き誇っています。
一面桜色に染まる中での別れは、一生忘れられそうにないなあ。
西行法師は「花のよーに美しい人と春に逢瀬を重ねて死んでみたいものだねえ」と歌いましたが、ワタクシは逝く人も残された人も、誰もが寂しくないよーに春爛漫の美しい季節に逝きたいものだ、彼女のようにと思ってしまったわ。
どんなに哀しくても、満開の桜を見上げれば「きれいだ」と呟いてしまうものね。

そして今日は母の誕生日でございます。
去年も一昨年も、母は入院中で祝えなかったので今年こそ…と言うか家族で祝えるのは今年が最後かもしれないし。
父が「家族でご飯を食べに行こう」と言い出したことに乗っかり、76歳の母の誕生日は家族4人で祝ったぞと言う既成事実を欲したのは、50で亡くなった友人のことがチラリと頭を過ぎったせいもあるかも。
近所にそこそこ美味しい中華料理店がありまして、お昼を食べに出かけました。
家から出たがらない母は「食欲ないのに中華なんて脂っこいもの」とゴネましたが、「出かけるわよ」と声を掛ければ、さっき言ったことなど忘れて「なあに、どこへ行くの?」(^^;
父とワタクシ、弟が揃って、「靴はいてちょうだい」と言えば、渋々なのかイソイソなのか、良く分からない表情で付いてくるのだから可愛いもんです。
店では「食べられない」と言う母を無視して、フカヒレラーメンなんぞを注文する父。
「大丈夫なの?」と聞けば、弟がヒソヒソと「口では喰えねえ言ってるけど、食欲はあるんだよ」
それでも「飲茶にして分けない?」と尋ねれば、母曰く「お父さんが頼んだのでいい」
「残してもいいんだからね」と言ったのに、結局フカヒレラーメン一杯、ペロリと食べちゃったのよ!
父の小エビの塩ラーメンも、弟のチャーハンも、ワタクシの飲茶も「それなあに、少しちょうだい」と味見したのよ。凄いわねー。後で吐かなきゃイイけれど(^^;
元から少女のような人でしたが、益々子どものようになってきましたな。
言ってることは支離滅裂で、会話が成り立たないのですが、それなりに適当に相槌をうちながら、和やかに(?)会食は終了。
なにごともなく済んで良かった、良かった。
「いいからワタクシに出させなさいよ」と財布を出そうとする父を制しながら、心の中で「万札持ってて良かったー」と叫んだことも、いつまでも散らない桜を眺めに遠回りしてドライブして帰ったことも、人様のお庭を覗き込み「アレはなんだ。桜か?桃か?」と騒いだことも、いずれイイ思い出になるのよね。しみじみ。

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この部屋のどこかにあるはずなのだけれど、見つからない。
二階だったかな。ううん、一階のこの本棚の中にあるはず。見たような記憶がうっすらと残ってるもの。
本棚の中じゃなくて、足元のこの山の中だったかな。それともアッチの山?
あちこちの山を崩しているうちに段々とゲンナリしてくる。
ああ、キチンと分類してキチンと保管しておくべきだった。一目見て、何がどこにあるのか分かる図書館の棚のよーに。
なんの為に図書館司書免許を持っているのだ、ワタクシは!と自分で自分に腹が立つ。
なのに、崩した山を分類することも面倒で、適当にまた突っ込んでしまう。
ワタクシは典型的な片付けられない女なのだ。
整理整頓、掃除なんか大嫌いときたもんだ。
口癖は「人間、埃じゃ死なない!」
そのくせハウスダストのアレルギー持ちなのだから困ったもんだ。
我が家は家族全員が、元あったところに戻すことが出来ない人たちなので、放っておいたら床がどんどん本や物で埋められて見えなくなって行く。
それが分かっているから、週刊誌のような雑誌の類は一切買わないことにしているけれど、それでも通販カタログなんぞの類が山となって行く。
そんな中に文庫本も楽譜も辞書や図鑑や資料も一緒くたに眠っているのだ。
探す気になった時が捨て時、大掃除時なのだけれど、一人でやるのはイヤと来ている。
我ながらホント我がまま。

ここ3、4日、ワタクシが何を探しているのか言うと、少数女声用の楽譜だ。
混声畑にずっと根を生やしていたワタクシは、女声譜をあまり持っていない。
あまりないとか言っても、探せば数10冊ほど出て来るはずだが、混声譜はその数倍あるので埋もれてしまうのだ。
次の演奏会のプログラムにどうだろうかと取り寄せ、目を通したものの、結局使わなかった楽譜がほとんど。
無用の山となっているが、捨てることは出来ない。
楽譜は無料じゃないのだから、捨てるなんて勿体無いこと出来ない。
それにいつか歌う機会が回って来るかもしれないじゃないか。
勿体無い…これが物が溜まっていく原因だと分かっているけれど、自分じゃどーにもならない。
これじゃダメだと思いながらも、時々、取っておいて良かったと思う瞬間がある。
先日も20年ほど前に買ったと思われる楽譜が日の目を見た。
夫が赴任先で入った合唱団さんの演奏会用楽譜も、なんと一冊も買わずに済んだばかりだ。
万歳、取っておいて良かったと思う瞬間だ。
でも、ほーら、家にあって良かったじゃん、今購入したら300円は値上がりしてるもんね、と言い訳してホッとしている自分が少しイヤ。
今探している楽譜も、10年ほど前に購入したはずのものだが、どこへしまいこんだのやら。
曲集になっていればまだイイが、ピース譜だったりすると、探し出すのは至難の業になってしまう。
そして楽譜を探しながら、同時に音源も探そうとしているから大変だ。
楽譜に比べるとCDやテープは数が少ない。
CDは一応、年代、作曲家、ジャンル別に簡単に分類して突っ込んである。
例えば古典ロマン派ならば声楽と器楽に分け、声楽はオペラと独唱、合唱に分け、器楽はピアノ、室内楽、オーケストラに分け、それを作曲家別に分けて…なんてやってると日が暮れてしまうので、かなり適当だ。
モーツァルトなんか声楽もオケもオペラも一緒くたで、なのにナイナイと探していると、なぜかピアノCDのところにポロッと入っていたりする。
それでも数が少ないので(と言っても100枚は下らない)なんとか探し出せるが、楽譜は誰がどう見てもメチャクチャだと言うだろう。
ああ、誰かこの雑然とした本棚を美しく分類して、目録を作ってくれないだろうか。

病気療養中だった友人が亡くなったと訃報連絡がありまして、またしても葬儀に行って参ります。
親世代を亡くすことには慣れたものの、同年代の訃報を聞くと、次はワタクシの番かとビビる年頃となってしまったことに、改めて慄いています。
そして会葬の為にお宅に伺う度に「ああ、家の中、片付けなくちゃ」と痛烈に思うのです。
毎回毎回思うくせに、ちっとも続かないのだけれど。とほほ。
お手伝いさんが雇える身分になりたいよ。

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