心のケアは大事だね

今日は娘の学費と年金、合わせて７０万弱を一気に振り込んだら、ガックリきた。
大震災で家のクロスがあちこち破けてるけど、これでまた修理が遠のいたなって感じ。
うーん、元義妹のお父さんは左官屋さんだったのだけれど、思い切って壁に漆喰でも塗ってもらおうかしら。
お仕事依頼したら、少しはお父さんも元気出るかしら。

市内の南の方に住むマダム'sメンバーから電話有り。
「家の片付けは大してもうないんだけど、気持ちがねえ」と言う。
分かる。気持ちがなかなか元のようにならないのよね。
元気出して行かねばと思っても、テレビをつければ悲惨な映像ばかり。
表に出れば道路は陥没してひび割れているし、海沿いを見れば津波の後の瓦礫の山。
どこぞの知事は「花見自粛」とか言っちゃってるけど、東北の酒を飲んでやろうってな気概はないのか？
節電でどこもここも暗いし（銀行では灯りが落とされているので、書類がちっとも見えなくて困ったわ）、セブンイレブンじゃ煙草はお一人様三箱までだし（ん？これは関係ないか？）、ご近所の奥さんは未だに過剰に怯えて普段着で寝てると言うし、相変わらず地震だか余震だか分からない揺れは多いし、災害の爪痕を感じて気持ちが滅入る。
東北の被害に比べたら、津波があった海沿いの地区を除いて小規模の被害で済んだわけだし、出来るだけ普段通りに生活しようと心がけているけれど、基本的に能天気なワタクシでさえこうなのだ。
ほとんどの人が気持ちの切り替えが難しいのだと思うわ。
友人も「暖かくなって雑草が生えてきたから、畑の草むしりを始めて、ようやく気持ちが日常に戻ってきた感じ」と話していた。
こーゆー時だからこそ、声出して歌えば気持ちも晴れるかと思うのだけれども、花粉症がああああ！
そうでなくても公共施設は立ち入り禁止の建物ばかりで、練習会場の確保も難しい。
これは４月どころか５月もダメか？ますます気持ちが暗くなりそうだな、と思っていたら、電話をくれた友人が「個人所有のコンサートホールを貸してもらえそうだ」と言う。
聞けば、津波に見舞われた地区にある個人ホールなのだが、幸い被害はなかったそうで、今回、声を掛けたら快くお返事が頂けたそうだ。
本業はお肉屋さんなのだが、息子さんがバイオリニストだそうで、息子さんの為にと宮大工さんと５年の歳月を掛けてホールを作っちゃったのだそうだ。
木と漆喰で出来た拘りの小ホールは、水戸芸術館で演奏しちゃうようなピアニストさんもコンサートを行っていると聞く。
たかがアンサンブル練習なのだけれども、如何ほどで貸して頂けるのだろうか。格安だと嬉しいなあ。
練習再開できる、仲間と会えると思っただけで、不思議なもので気持ちがかなり浮上してきた。
混声アンサンブルの召集コールには浮上しなかったのに、ほんと不思議(^^;
少しでも明るい話題って本当に必要なのだとシミジミ思った。
先が見えない片付けにもヤル気が出たと言うか、時間を掛けてのんびりやればイイんだと開き直れた気がする。
あとは、そうだね、桜が咲かないかなあ。
「花見って気分じゃない」と言う人もいるけど、無理矢理でも気持ちを変えようと努力する必要もあるのだと思うのよ。
なにがあってもちゃんと開花する桜を愛でたいなーと思った今日。
桜はまだまだ蕾が固いけれど、開花を心待ちにしておりますよ