余震はいつまで続くのだろうか

昨日、馴染みの保険屋のおばちゃんから電話がきた。

「ミモザ、まだ咲いてる～？」
「ミモザはねえ、やっぱり枯れちゃったよ」
「あら、残念」

おばちゃんのお誕生日頃に我が家のミモザが満開になるので、いつも誕生プレゼントに切花にしてあげていたのだが、今年は立ち枯れちゃったので残念。
また苗木を植えて大きく育てるから、待っててね。

あの日、おばちゃんは保険屋のビルの８階事務所にいたそうだが、ズンと突き上げられて、呆気なく椅子から転げ落ちたそうだ。
その後やってきた横揺れに、デスクの上にデスクが乗りあがり、引き出しが飛び出し、ロッカーが軒並み倒れ、冷蔵庫も倒れる中、逃げるどころか立ち上がることも出来ずに床に転がっていたと言う。

「怖いとか言うよりも必死。デスクの引き出しが飛び出して、物が雨みたいに降ってくるんで、頭庇うだけで精一杯」

外でそのビルを見た人の話しだと、プリンが揺れるみたいにビルが揺れていたそうだ。
震度６強の地震でプリンのように揺れる８階建てのビル。想像もつかない。
ビルの側壁はヒビ割れて一部が崩落し、非常階段を下りるのにも瓦礫を避けながらだったと、おばちゃんは言う。
とりあえずトイレを借りようと入った郵便局も、中は壁が落ちてガタガタ。
郵便局員に「ここまで津波が来るかもしれない」と言われて、高台にある自宅へと車で向かったものの、停電して信号の点かない道路は渋滞し、普段ならば３０分の距離なのだが３時間掛かったそうだ。

昨夜、東北地方では最大深度６強の余震を観測し、一部ではまた停電してしまったと聞く。
東北の皆さんは気持ちの休まる暇もないだろうことを思うと胸が痛い。
あれが最大余震の最後であることを祈るばかりだ。
昨夜は北関東でも地鳴りを伴った強くて細かい縦揺れの後、大きな横揺れが１分ほど続き、震度４にしては大きかったように思う。
強くてもそうだが、揺れている時間が１分を超えても焦りを感じる。
大震災の時は３分以上揺れたと聞く。
普段の３分はあっと言う間だが、強い地震の中では３分がまるで永遠に続くかのように感じられる。
昨夜は大震災の時と揺れ方が似ていたので、また３分を超える横揺れが続くのではないかと、灯りが消えるのではないかと不安になった。
先日の大震災で落ちやすい物は全部落ちた後だったので、新たに物が散乱することもなかったのは幸いだろうか。
二階の本部屋は、床に落ちた分の４分の１ほどが纏め終わり、入り口から窓際までの通路を確保したばかり。
本棚に残っている分のほとんども纏めて捨ててしまおうと思っているので、全体で見たら１０分の１にも満たない進捗状況かもしれない。
でも確実に減っていることは確かなので、地道に頑張る。

明日は元義妹が仕事でこちらへ来ると言うので、お茶かランチでもと思っている。