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まさかまさか、坂本かおるセンセがいらっしゃるとは思わず、えらいビックリですっ。
いやいやいや、わざわざありがとうございます!こちらこそ感激です!

全ての天使が清らかだとは限らないし、全ての母が大地のよーに愛情深く温かいとは限らない!
えらい暴言を吐いてますが、そう思わなければやってらんないわー状態から新たなスタート(^^;

なにかが違う。なにかがシックリ来ない。
でもなにをどーしたらイイのか分からなくて、これだー!と思えるアドバイスもない。
ドイツリートの師匠に尋ねても「アタシはそれでイイと思うけど、なにが不満?まあ、合唱とソロは違うからねえ。合唱のことは知らんし」と首を捻られちゃうしで、ずーっと悶々の一人旅。
そうそう、師匠には「地声がドまでって低すぎじゃん。もっと地声を鍛えなよ」とも言われ、ファから裏声とかやってみましたが、独唱じゃ良くてもコーラスには合わないんですよねえ。
独唱とコーラスじゃ、同じ丸っこいお菓子でも、温泉まんじゅうとシュークリームくらい似て異なるのだ!
コレはコレ、アレはアレと割り切って区別せねばいかんなーと再認識です。
やっぱりコーラスするなら、かおるセンセの「レから上は裏声」が一番ハモリやすいみたい。

そうこう身悶えているうちに、どーやらワタクシの地声は低音を歌うには合わないみたいだと、薄々ながら気づいてきましたよ。
いや、おっさんストーカーな地声も使える曲はあるんですよ。自分で自分を庇うわけじゃあないけれど(^^;
例えばルネサンス物で、男声に近づけたよーな音(バスじゃなくてテノールのファルセットね^^;)が欲しい時とか、それもボリューム大で鳴らさねばいけない時とか。
男声だかアルトだか良く分からないよってな曲の時は、おっさんストーカーも活躍することもあるので、そう毛嫌いするもんでもないかな、と。
コレはコレで大事に引き出しに取っておこうと思います(^^;

とりあえずカルピス原液地声は一旦封印して、自分なりにイイと思えるコーラス用アルト声の法則を見つけるしかないと思いました。
で、ここ半年前から始めたのが「低音裏声を鍛えるぞー!」です。
切っ掛けは今年4月末に受けた、北欧人おじさま指揮者ホグセットの発声講習会でした。
ブログにも「基本発声ばっかりやらされた」と書いた覚えがある。うん(^^;

かおるセンセ曰く、裏声はハモリやすい。うん、これは確定事項。
でも、うーんと低い音を裏声で出すのは難しい。
だから少しずつ地声をミックスするのよね。
でもワタクシの地声はコーラスで使うには、どーやら強烈らしい。
かと言って、強さ(地声)を加減すると声がフニャフニャになってもどかしい!
んー、裏声を出来る限り低い音域まで伸ばす訓練なんて出来るかな?
春にホグセット先生はなんて言ってたっけ?
体の力が抜けた裏声がファルセットで、地声を混ぜて腹筋を使った声がミックスボイス、だったかな。
おー、地声を混ぜるって、かおるセンセの言ったことと同じだ。
ホグセットはミックスルボイスとファルセットの違いも実践して聴かせてくれたのに、うがー、明確な音色の違いを思い出せない~っ。ボケたか、ワタクシ!
うーむ、地声カルピスと腹筋とミックスボイスかあ。
待てよ。アルトって出しやすい音域だからか、ソプラノの時みたいにメチャメチャ腹筋使って歌うってことしてないかも。
低音でうんと腹筋使うって、あんま意識したことなかったかも。
本当はホグセットもファルセットとミックスボイスは高音指導に使っており、低音では触れなかったのですが、やってみない手はない!

もうもうもう以前に増して試しまくりましたよ。
でも、今度は人の意見を聞くのはホドホドにするようにしました。
一通りのことは試して、みんなの意見も聞いてみたことだし、あとは自分の声は自分で探すしかない!
できる限り講習会に参加したり、好きだなと思うアルト歌いを訪ねて、声を聴かせてもらい、片っ端から低音がイイと思うアンサンブルを聴いて、自分の声と比較して。
毎回アンサンブル練習を録音し、自分の声とレオンの声を自分の耳で聴き比べ、他のパートとの馴染み具合を比べ、少しずつ発声を変えて、また試して録音して聴いての繰り返し。
そーしましたらですね、ほんとについ最近、よーやくワタクシなりの低音の鳴らし方を見つけ、回りからOKを貰えるよーになってきました。
ああ、長かった~。足掛け4年ですよ。

ワタクシの場合と銘打たないといけませんが、裏声で出す低音の範囲を広げ、低音でも息を細く当て、軟口蓋に当てる響きを上げることで、どうにか使えそうな音にするところまできました。
かおるセンセとは「レから上は裏声」と約束しましたが、ワタクシの場合は、敢えて下のラまで裏声を使うのです。
調子が良く、行けそうだったら、ソ、ファまで裏声で引っ張り続けちゃいます。
最初は声がひっくり返りそーになるし、震えそうになるしで、きつかったですよー。
フニャフニャでフラフラな弱々しい声を安定させるコツを掴むまで、本当にきつかった。
普通は低音になればなるほど沢山の息を使うものなのだそうですが、ワタクシの場合は裏声でピッチと響きを安定させる為に、細めに当ててみました。
これは声帯をゆっくり合わせると言う、ホグセットの言葉をヒントにしています。
そうすると息はそんなに前に出ない感じで、口の中で響きを溜めるよーな感じになります。
この溜まった響きが一気に口から飛び出して行かないように、うんと腹筋を使って調整。
こうなってくると、自分には自分の歌声が良く聴こえないんですよね。
軟口蓋は高音域を歌う時と同じくらい上がったままですから、周囲には良く聴こえているらしいのですが、自分では分からない。
なので録音が頼り。
迫力あるおっさんストーカー声だったり、フニャフニャ震える心もとない声から幾分まろやかになって来たかなーと、自分でも思えるようになった頃、「歌い方、変えた?イイ感じ」と褒められることが多くなりました。「(どーでも)イイんじゃない」じゃなくて(^^;
おおおお、よーやく自分で納得、人からもOKを貰えるようになりつつあるー。
まだまだ不安定ですし、沢山の課題はあるけど、頑張ったな、えらいぞ、ジブン!

この低音裏声感覚を掴むまで、自分の名前を1音ずつ伸ばして無声音で囁く、と言う野村監督の現役時代のよーな囁き戦法なんぞも毎晩続けてましたよ。
ドバーッと息が出ちゃうと、最後まで自分の名前を言えずに酸欠で苦しむので、計画的に細く吐き出す訓練にもなると言う(^^;
いや、あるんですよ、そーゆー発声練習方法も。ほんとに、マジで。ほんとはコレ、いわゆるロングトーンブレスの練習なんだけど(^^;
これはね、マダム'sがお世話になっているエージ先生も「鼻から7割、口から3割の息を出す感じで丁度イイ」と仰っていたので、この練習がイイかなーって思って。
軟口蓋の高いところを冷たい息が通って行く感覚を意識しながら、鼻から深~く息を吸います。
まずは鼻から吸って鼻から吐くを繰り返してポイントを確認。
実際に歌うときは、冷たい息が当たった軟口蓋の高いところに当てるよーな気持ちで。
同じ場所を息が行ったり来たりしちゃう感じ。
それを囁き戦法に応用してみたんですな。

で、問題は自主トレで上手く出来ても、完璧に歌に昇華させるのは難しいってことですな。あはははー。
まーだ歌うとおっさんストーカーや不安定さが時々顔を出す(^^;
あとはボリューム感が自分じゃ分からないのと、音量を上げたら、強盗殺人犯が降りて来るかもしれないと言う恐怖ね(^^;
おっさんストーカーや強盗殺人犯にならないよーに、低音裏声を支えて音量を上げると言う特訓を、どーやるかが目下のワタクシの課題。
思いがけず、かおるセンセからもアドバイスを頂いたことですし、また少しずつ色々なことを試しながら、自分の声を確認して行こうと思いまするv

歌うたいの皆さんも、色々な声を出して、自分の声を探って遊んでみて下さい。楽しいですよーv
今回はこれで一旦終了です。
またなにか発見したらお知らせ致しまする。

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