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東日本大震災で被災しました。PCが壊れ、ビルダーも壊れた為、サイトは書庫化しています。
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昨夜19時過ぎに携帯の呼び出し音が鳴った。相手は病院。
これはいよいよ来たか?と電話に出れば、主治医曰く「かなり腹水が溜まり下肢を圧迫しているので抜こうと思うのですが」と言う話。
そんなわけで今日は午前中病院へ(午後からは実家だぜぃ。今日も母は絶好調であった^^;)
現在の伯母のビルビリン値は15以上と、意識障害、昏睡を起こしてもおかしくない数値だが、本人はピンピンしている。
時々ワタクシが知っていること前提で、さっぱり分からない大昔話しを始めたりもするが、「遺言書の証人どうなった?」と尋ねるなど頭もわりとクリア。「この前の震度5で部屋が散乱してるはず。割れ物もあるだろうから片付けてきて」などと言う。
だが腹部は水が溜まりパンパンで、床に落とした物を拾う事も出来ない。
「お小水出てるの?」と聞けば「出てるよ」とケロッとしている。うーむ、そんなはずはないのだが。
痛い、苦しいと訴えてもおかしくない状態なのだが、本人曰く「痛くもなければ苦しくもない。ただ食べられないのが面白くない」どこまでも食い意地が張っている。
痒み止めの点滴を隔日で入れるようになった為に、唯一の不快感だった痒みもないと言う。
すい臓も肝臓も溶けていると言うのに、医者も「とにかく痛みや苦しみがないのは幸い」としか言い様がないミラクルな状態。
だが今回、腹水を抜くにあたり、感染症や合併症の心配と共に、死亡時期が早まる懸念が出て来た。
それを受けて、腹水を抜くことで万が一感染症&合併症を引き起こしたとしても、ワタクシはそれを追求しない旨を医者に明確に伝える。
15日程度と言われた命が、一ヶ月以上も持ったのだ。他に何を言うことがあるだろうか。
今日は「痛みが出れば、すぐにモルヒネを使用する」と主治医も約束してくれた。それだけで十分だ。
「もう病院から出られない。もうダメだ」と言うようになった伯母を、「そーゆー人に限って100まで生きるんだよねえ」とワタクシは笑い飛ばす。
「貴金属はあそこ、郵便局の通帳はあそこで」と言い始めた伯母を、「さっぱり分かんないわ。退院したら目の前で教えて貰うからいいわよ」と笑い飛ばす。
昏睡する直前まで、ワタクシはそうやって「なーに言っちゃってんだか」と笑い飛ばす。
そしてきっと伯母は知っている。なぜワタクシが笑い飛ばしているのかを。思い返せば義母の時もそうだった。
全ては予定調和。
あと少し、さあ気合を入れて笑い飛ばそう。

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