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伯母が生前に念を押し続けていたことを、ただいま実行中。

伯母の遺言その1「死んだら遺体を自宅に運ばないで。骨になったら後ならいいけどさ」

市営アパート住まいだった伯母は、偏屈さんで近所付き合いが皆無だったため(友人もいないっぽい)、アパートの住民が自宅に弔問に来るのは死んでもイヤだと言っていたのよ。家の中を見られるのもイヤだし、死顔を見られるのもイヤなんですと。
死んだらイヤもナニもなかろーと笑ったもんですが、「絶対に自宅に置かないで!」と言う故人の意思を尊重して、昨日は病院から葬儀屋の霊安室に直行。
葬儀屋さんの事務所で死亡届けを書くワタクシ。
うーん、届け出人の本籍地まで書くって、一体どーゆー意味があるんだか、役所のやる事は分からない。現住所の確認が出来ればいいじゃないかと首を捻るわ。
大体、本籍地とか戸籍とかって日本の風習だよね?
仕事中の夫にカコカコと「本籍地教えて」とメールして、よーやく書類を埋めたさ。でも印鑑持ってなかったので、今日印鑑押して葬儀屋さんに届け代行して貰ったさ。

伯母の遺言その2「どーせ偲んでくれる人なんかいないんだから、アンタ達だけで見送ってくれりゃいい」

お見送りは親族のみ最大で6人と言う(会葬者0)、家族葬で決定。
女一人で生涯独身、年金で細々と暮らしていたなりの、身の丈に合った葬儀をするぜ、ワタクシは!
お布施だって「ご供養ですからー」と言われても譲れないぜ!

伯母の遺言その3「家財道具と金品は全部マサコ(我が母)にあげる」

ってなわけで、一番お安いセットを最大割引きして頂いて、お花、精進落とし込みで45万弱なお値段で葬儀屋さんと握手。万歳!
義父や義母の時は葬儀だけで200万以上掛かった事を思えば(それプラスお布施は100万越えたんだぜ。なんつー強欲な坊主なんだ!)格安だ。

母方の本家に当る従兄弟に連絡したら、夫婦で本日の葬儀屋との打ち合わせに来てくれたのね。
従兄弟とは7年ぶりに会ったけど、お互いに誰だか分からなかったよ。あっはっは。普段、本当に付き合いないからなー。
それはともかく、本家の葬儀で掛かったお布施の金額を確認。
他に坊様のお車代が掛かったと言われて、お布施30万とお車代5万を用意。ああ、良心的な金額で良かった。
生涯独身だった伯母のお骨は、本家の墓に入れてもらうしかないので、お寺さんとの兼ね合いを考えて、喪主は従兄弟にお願いすることに。

伯母の遺言その4「本家のあの子達にも幾らか渡すようかね。特にやりたくもないんだけど」(おい!)

伯母の遺骨は墓の片隅に置いて貰い、位牌も仏壇の隅っこに置いてやって貰うとして、とりあえず従兄弟には金銭的負担が掛からないように配慮しまくりで、ちょーっと気疲れした今日であったよ。
だって従兄弟のところは子どもがまだ小さいので(下の子は小学校4年生、上は中学1年生だそうだ。覚えていたよりも小さかったーっ)、クリスマスイブに葬式なんて、子ども達が可哀想だったかなー、失敗したかーとムンクの叫びってみたりしたさ。
すまないねー、精進落としの料理を奮発したから、お持ち帰りしてお家パーティやってちょうだいねー!(あう、精進落としでパーティはイヤか?)

「葬式は子ども達どうする?冬休みに入ってるんでしょう?連れてきてもいいのよ?でも知らないバアさんの、しかも葬式なんて退屈かしらねー」
「いえ、お姉さんのところのお子さんも来ないんでしょう?うちもいいです」
「うちの子は家を出ていているから来ようがないのよ」
「え、そんな大きな子がいたんですかっ」

まー!なんて可愛いお嫁さんなんだ、あなたはっ!(お世辞でも嬉しい乙女心なのだよ)
そーやってアイコちゃんと付き合いのなかった従兄弟夫婦も和気藹々と打ち合わせに参加してくれてると言うのに、我が愚弟はっ!
なんだーかんだーと逃げ回り、タマ(うちの猫)の手にも劣る!
明日はちゃんとお寺さんとの打ち合わせに参加できるんだろうか、あの人は。
しかも今日は入院中の母が弱っていると言って、「カアちゃんもうダメかもしれない。アイコちゃんに連れて行かれる。カアちゃん死ぬー」と一人大騒ぎですよ。おまえは小学生かっ!
医者でもないくせに、なんでそう勝手に診断下すかな。なんでそんなに悲観的なんだか、ワタクシには理解できんのよ。
24日の葬儀に向けてスッタモンダしている時に、ウダウダ超ネガティブになってんじゃねーよ、迷惑だっつーの!
あんま悲観的になり過ぎんなやと宥めたら、「そんなら自分の目で確かめてみろ!」って、なんなの、あなたは、ほんとに50近い男か?それとも本当に小学生で成長止まってるのか?やだやだ。
はああ、実家の両親の葬儀になったら、またワタクシが奔走するようなんだろうなー。目に浮かぶわ。
あ、母は特に弱っているわけじゃないですよ。病院食がまずいってんで我がまま言ってロクに食べないんですけどね、毎日しっかり3時間栄養点滴やってますから。それも中心静脈栄養とかじゃないですから。完璧に弟の取り越し苦労ってやつですよ。バッカでー!

最後に葬儀屋さんってば、故人とワタクシの名前を混同して「それでは、ふぉるてさんのお写真をお借りしますね」「ちょっとワタクシを殺さないでくれる?写真は是非アイコちゃんでお願いします」「うわああ、すみませんっ」と言う楽しい会話があったことを紹介して今日は終わり~。
遺体は霊安室なので、せめて~と言うことで、我が家では昨日からインド香を焚きまくりです。うん、イイ匂いだ~。
明日はお寺さんでの会話と納棺の模様を楽しくお届け予定です。
肩の荷がおりたせいか、まだ風邪が抜けてないくせに、結構お気楽なのよん。

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