category:雑記
「Y子だけど、ふぉるてけ?」
いまどき珍しいくらいにコテコテの訛り全開のY子から電話があったのは、昨日の夕方4時半過ぎ。
Y子は東京の大学に進学したのに、とうとう訛りが直らなかった(と言うか「えー、あたし、訛ってねえよ。そんなに訛ってんけ?うっそー」と言った具合で自覚がない)
時期的に言って、「バレンタイン用の鉢植え、今年もまた買ってくんないけ?」と言うセールスかと思ったが違った。
「T子のお父さんが亡くなったって知ってたけ?」
Y子もT子も幼稚園からの長い付き合いの地元の友人だ。
付かず離れず50年近い年月を共に過ごしているので、ほぼ親戚化している。
市外や県外はおろか国外在住の人間もいるが、そんな兄弟のような仲の男女が10人ほどおり、今でも年に1回は集合し、近況報告を兼ねて飲むのだが、昨年は会わなかったなと思い出す。
因みに一昨年は、正月から「やるぞ、絶対に来い」と電話が鳴り、娘のセンター試験前だと言うのに強引に呼び出されて飲んだ、と言う記録がブログに残っている。
慌てて前日の新聞を引っ張り出し、訃報欄をチェックすると、あった。
香典袋はどこ行った!げー、ご仏前しかないじゃん!中身のお金は、わー、1万札しかない!
急ぎコンビニに走りご霊前を買ってお金を崩し、共通の友人達に連絡して香典を取りまとめ、Y子の迎えを待ち、通夜式の斎場へ。
既に大勢の人が集まっており、会場に入りきれなかったワタクシ達は斎場の出入り口に立って遠くの祭壇を眺めた。
「ふぉるて、前はちょっとアレだったけど凄く痩せたんじゃね?(アレってなんだ、アレって!)何やってんの?」
「カロリーコントロール」
「うわ、あたしには無理だなあ。でも痩せようと思って、歩き始めたんだあ」
「Y子、陸上やってたんだから走れよ(おまえもなと言うツッコミは置いといて)。そう言や彼氏できた?(Y子はバツイチ)」
「できねえ。ってか、なんで彼氏?」
「再婚は勘弁だけど彼氏は欲しいって言ってたじゃん」
「あー、もう面倒臭いから男はいいよー。それよりCちゃんが再婚したって聞いたけ?」
「年賀状見てビックリしたよ」
「はあ、再婚だってよ。元気だよねえ」
「娘を嫁に出して、自分もその気になったんじゃないの?」
「そうかも。それにしても元気だなあ」
「…Y子、枯れたね」
「…うん」
最後尾にいるのをいいことに、ひそひそとくだらないことを喋り続けるオバちゃん二人組み。もの凄く不謹慎だ。
不謹慎だが、親世代の葬式ともなると、最早慣れてしまって緊張感が薄い。
既に片親や両親を亡くしている年代のワタクシ達。
何故かわりと早くに親を亡くした友人達が多いこともあり、竹馬の友の中でボケても両親揃っているのは、ウチともう一軒くらいのものかもしれない。
「そう言えばT子のお父さんってどんな人?ふぉるて知ってっけ?」
「んー、おばさんとは良く喋ってたけど、おじさんはツルツルしてるなーってことくらいかな」
そう言って、ふと親族席を見ると、亡くなったおじさんそっくりの頭がツヤツヤしたデカイ男がいた。T子の兄貴だ。
それにしても頭がツルツルすぎ…いや、もう50過ぎたんだし、ハゲもありか。
2メートル近いスキンヘッドの大男なので、ちょっとみソノ筋の人に見える。喪服着てるせいで益々だ。
どう見てもソノ筋の人だが、信じ難いことに公務員。
アレが高校の体育教員ってヤバくないか、気の弱い女子高生は見ただけで泣いちゃうだろうなーと、燦然と光り輝く頭を眺めているうちに、高校時代のことを思い出した。
夏合宿の休憩時間にプールサイドで涼んでいたワタクシの足を掴み、プールに引きずり込み溺れさせようとしたのは、この海坊主だったよなーと。
ジャージが水を吸って重くなり、なかなかプールから上がれず、「こんなところで死んで堪るかー!明日は合宿最大の山場、400m×10本タイムトライアルだから、今夜はトンカツなのに!どうせなら食べてから死ぬ!」と必死だった高校一年生のワタクシを思い出す。
T子の兄貴はワタクシの高校の先輩でもあったのだ。
だけど普通、着衣の女子高生をプールに引きずり込み、沈めるか?
いくら妹の友達だとは言え、クラブの違う後輩の女の子を溺れさせようとするかーっ!
おまえ無駄にデカくて顔もゴツイんだから怖いんだよ、あんま近づくなよっと思ったが、相手は先輩故に罵倒できない口惜しさ!
あの当時、先輩後輩には絶対差があったのだ。ほんと封建的学生社会だった。
言わずもがな、モーツァルトのデカイ=怖いの元ネタはここから来ている。
T子に聞けば、相変わらずふざけた性格しているらしい(そこはグリズリー中野とは別人。どっちかと言えば阿世賀系)
ふ、ホモ小説のネタにされてるとも知らずに、ふっふっふ(通夜席でほんと不謹慎)
気落ちしているだろうT子を励ます為に、近いうちに久々に飲み会が決行されそうな気がする。
いまどき珍しいくらいにコテコテの訛り全開のY子から電話があったのは、昨日の夕方4時半過ぎ。
Y子は東京の大学に進学したのに、とうとう訛りが直らなかった(と言うか「えー、あたし、訛ってねえよ。そんなに訛ってんけ?うっそー」と言った具合で自覚がない)
時期的に言って、「バレンタイン用の鉢植え、今年もまた買ってくんないけ?」と言うセールスかと思ったが違った。
「T子のお父さんが亡くなったって知ってたけ?」
Y子もT子も幼稚園からの長い付き合いの地元の友人だ。
付かず離れず50年近い年月を共に過ごしているので、ほぼ親戚化している。
市外や県外はおろか国外在住の人間もいるが、そんな兄弟のような仲の男女が10人ほどおり、今でも年に1回は集合し、近況報告を兼ねて飲むのだが、昨年は会わなかったなと思い出す。
因みに一昨年は、正月から「やるぞ、絶対に来い」と電話が鳴り、娘のセンター試験前だと言うのに強引に呼び出されて飲んだ、と言う記録がブログに残っている。
慌てて前日の新聞を引っ張り出し、訃報欄をチェックすると、あった。
香典袋はどこ行った!げー、ご仏前しかないじゃん!中身のお金は、わー、1万札しかない!
急ぎコンビニに走りご霊前を買ってお金を崩し、共通の友人達に連絡して香典を取りまとめ、Y子の迎えを待ち、通夜式の斎場へ。
既に大勢の人が集まっており、会場に入りきれなかったワタクシ達は斎場の出入り口に立って遠くの祭壇を眺めた。
「ふぉるて、前はちょっとアレだったけど凄く痩せたんじゃね?(アレってなんだ、アレって!)何やってんの?」
「カロリーコントロール」
「うわ、あたしには無理だなあ。でも痩せようと思って、歩き始めたんだあ」
「Y子、陸上やってたんだから走れよ(おまえもなと言うツッコミは置いといて)。そう言や彼氏できた?(Y子はバツイチ)」
「できねえ。ってか、なんで彼氏?」
「再婚は勘弁だけど彼氏は欲しいって言ってたじゃん」
「あー、もう面倒臭いから男はいいよー。それよりCちゃんが再婚したって聞いたけ?」
「年賀状見てビックリしたよ」
「はあ、再婚だってよ。元気だよねえ」
「娘を嫁に出して、自分もその気になったんじゃないの?」
「そうかも。それにしても元気だなあ」
「…Y子、枯れたね」
「…うん」
最後尾にいるのをいいことに、ひそひそとくだらないことを喋り続けるオバちゃん二人組み。もの凄く不謹慎だ。
不謹慎だが、親世代の葬式ともなると、最早慣れてしまって緊張感が薄い。
既に片親や両親を亡くしている年代のワタクシ達。
何故かわりと早くに親を亡くした友人達が多いこともあり、竹馬の友の中でボケても両親揃っているのは、ウチともう一軒くらいのものかもしれない。
「そう言えばT子のお父さんってどんな人?ふぉるて知ってっけ?」
「んー、おばさんとは良く喋ってたけど、おじさんはツルツルしてるなーってことくらいかな」
そう言って、ふと親族席を見ると、亡くなったおじさんそっくりの頭がツヤツヤしたデカイ男がいた。T子の兄貴だ。
それにしても頭がツルツルすぎ…いや、もう50過ぎたんだし、ハゲもありか。
2メートル近いスキンヘッドの大男なので、ちょっとみソノ筋の人に見える。喪服着てるせいで益々だ。
どう見てもソノ筋の人だが、信じ難いことに公務員。
アレが高校の体育教員ってヤバくないか、気の弱い女子高生は見ただけで泣いちゃうだろうなーと、燦然と光り輝く頭を眺めているうちに、高校時代のことを思い出した。
夏合宿の休憩時間にプールサイドで涼んでいたワタクシの足を掴み、プールに引きずり込み溺れさせようとしたのは、この海坊主だったよなーと。
ジャージが水を吸って重くなり、なかなかプールから上がれず、「こんなところで死んで堪るかー!明日は合宿最大の山場、400m×10本タイムトライアルだから、今夜はトンカツなのに!どうせなら食べてから死ぬ!」と必死だった高校一年生のワタクシを思い出す。
T子の兄貴はワタクシの高校の先輩でもあったのだ。
だけど普通、着衣の女子高生をプールに引きずり込み、沈めるか?
いくら妹の友達だとは言え、クラブの違う後輩の女の子を溺れさせようとするかーっ!
おまえ無駄にデカくて顔もゴツイんだから怖いんだよ、あんま近づくなよっと思ったが、相手は先輩故に罵倒できない口惜しさ!
あの当時、先輩後輩には絶対差があったのだ。ほんと封建的学生社会だった。
言わずもがな、モーツァルトのデカイ=怖いの元ネタはここから来ている。
T子に聞けば、相変わらずふざけた性格しているらしい(そこはグリズリー中野とは別人。どっちかと言えば阿世賀系)
ふ、ホモ小説のネタにされてるとも知らずに、ふっふっふ(通夜席でほんと不謹慎)
気落ちしているだろうT子を励ます為に、近いうちに久々に飲み会が決行されそうな気がする。
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