レベルアーップ！

今年の大掃除はキッチン中心。リビングの大掃除は猫どもが占領しているので、そこそこでおしまいにしちゃう。
換気扇を外して洗うのは何年ぶり？ってくらいご無沙汰っていたので、久々の本格的大掃除っぽい。
ドロドロの換気扇を夫に任せて不要雑誌を紐で縛っていたら、１０時半過ぎに父から「今、家を出た」とメールがあり。
年末年始帰省で母を施設に迎えに行くのだ。
母は一ヶ月のショートステイと３、４日間の帰宅を繰り返しているが、10月の父の入院騒ぎからずっと家には帰っていない。
月一度の通院には弟の車で迎えに行き、ワタクシと父が付き添っているが、診察後は施設に直行なので、久しぶりの我が家だ。
どんな反応を見せるやらと、ちょっと不安。
施設に到着し、「迎えにきたよ～、家に帰ろう」と声を掛けると、母、「あれ、なんなんなな、どどどど、だだだ」と言葉が出ない様子。
ワタクシが分からないのは毎度のことなので、どこへ連れて行かれるのかと不安なのだろうと、父を押し出したところ「えええ？　ああ、あ、だれ？」
大変だーっ、父のことも分からなくなっているじゃないの！
焦った父が「俺はおとーさんだろーっ」と叫んだら、「ああ、そうか」思い出したらしく、恒例のハグタイムに突入。ふぃー、ひとまず安心。
家に帰りつくと「良かった」と言って泣き出す母。「帰れるとは思っていなかった」と言うような事を言いたいらしく、なにやらモゴモゴと呟いている。
うーむ、これは相当レベルアップしとるなあ。
手洗いもうがいも、やらせるのが大変だ。３歳児の方が、まだ上手にそれらしくやるだろう。
寒いからこたつに座ってと促すも、なかなか座らず。宥めてやっと座ったと思えば、どーゆーわけか足を伸ばさずに膝を抱えた体育座りをする（＾＾；
「どうなっているのか、二階を見たい」と言うようなことをしきりに言う。
うーむ、帰宅中にまた箪笥整理をやらかすのだろうなあ。
ミカンを見て「かわいい」を連呼するので、「ミカン食べようか」と誘うと「うん」
でも、自分では皮を剥けない。なんと言うか、剥こうと言う意思が指先に全く感じられないミカンの扱いなのだ。
皮を剥いてやって、ひと房ずつバラしてやって、一つずつ手渡してやって、ようやく食べる。
しかもミカンの皮で鼻水を拭こうとするではないの。母よ、ミカンの皮では、さすがに鼻水は拭けないわな～（＾＾；
ボケると子どもに帰ると思っている人も多いだろうが、全然違うから。まだ子どもの方がシッカリしとるわ。
脳が縮むと、普通にできていたことが本当にできなくなるし、物も認識できなければ、言葉も理解できなくなるんだよ。
自分がなにをやっているのかすら分かっていないだろうなーって感じる。
すっごく言動がトンチンカンだ。
しかも歩き回る体力はあるから、どこに行くんだーと、こっちはハラハラし通し。
弟が昼飯に寿司を買ってくると言い出かけたが、ワタクシは大掃除の真っ最中ゆえに夫に迎えにきてもらう。
洗面台に沈めたドロドロ換気扇がどーなったのか気になるじゃんか。
父が好きな海鮮中華おこわを「夜にでも食べて」と渡して、大掃除の続きをしに帰宅。
３時間ほど換気扇とガス回りのタイルとガス台と格闘し、今ようやく一息ついているところ。
あー、正月３日に施設からお迎えが来るのだが、それまで何事もなく無事に過ごせると良いけれど、なんせミカンの皮で鼻水拭いてるの見ちゃったからなあ。心配。
その後、今まで一人前の寿司を二人で食べていたのに、今日は一人で全部ペロリと食べてしまい、食後に和菓子と煎餅を食べて、「ご飯はまだ？」と聞かれたと父からメールがあり（＾＾；
まあ、食欲があるうちは体力は落ちないだろうと、いい方に考えることにする。
さて、明日はお節の準備と年越し蕎麦の準備だ。
その前に一日で洗剤荒れしたお手々のお手入れをばせねば。
ではでは、また明日！