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あれは昨年の春のこと。
出来上がった晴れ着を見て「自分で畳めるようになりたいわ~」とポロッと零した一言から、「じゃあ11月末の前撮り会までに覚えましょうよ」となり、夏の暑い時期は嫌よねってことで、昨年10月開講の着付け教室に通う予定でしたが、伯母の緊急入院で延期になり、その後は一緒に習えそうな超初心者が現れず(先生とマンツーマンはイヤンと駄々をこねてみた)、更に前撮り会も成人式も終わってしまって現在に至るってな感じだったのですが、遂に超初心者の30代女性が一名様出現!
着物をテキパキ自力で畳める&娘の卒業式に袴を着付けるを目標に、いよいよ来月からの二ヶ月間、合計4回の初心者向け着付け教室に潜入予定となりました。
呉服屋の店員さんに、「あびこさん、早く着物出してチェックして下さい!」とせっつかれていますが、桐箱はクローゼットの上の棚の奥深~く。ワタクシには手が届きません。
うーむ、茶箱並の大きさと重量の桐箱を、どーやってあんなところに上げることが出来たのか(ワタクシじゃなくて夫がね)、今となっては不思議(^^;
腐ってないだろうか、カビてないだろうか、襦袢はシミだらけになってないだろうか、帯は折れてないだろうか。不安。

昨日は呉服屋の店長さんの就任三周年記念による催し、博多帯と江戸小紋の展示即売会があり、娘の晴れ着でお世話になった店員さんに頼まれ、彼女の顔を立てるべく(色々ノルマがあるんだって)行ってきました。
江戸小紋と聞いて、我が家のどこかに「日本の文様辞典」とか「着物辞典」があったはず、予習して行こうかなーと思ったのですが、どうしても見つからず、ええい、いいや、予備知識無しで行っちゃえ~!
夕方近い時間を指定されていたので、バスも本数ないし、長居はできないな、どうせ冷やかしで買う気ないし、ちらっと覗いて帰って来るつもりのお出かけ。
ところが、行ってみたら織物屋さんと染物屋さんの話しが楽しくて、ちょっとのつもりが、結局2時間半もドッカリと腰を据えて来ちゃいました(^^;
もうね、様々な江戸小紋に興奮しちゃいましたよ。
アレはなに?コレはなんて模様?と、片っ端から教えてもらったのですが、その場でメモすりゃ良かった!半分くらい、もう忘れてるよ(^^;
ヨキコトキクの実物もしっかりとこの目で確かめてきましたが、うおー、江戸小紋は粋と呼ばれるだけのことはありますな。
なんとも細かい文様が濃淡をつけてビッシリ!目を凝らしてジーッと見ないと、なんの模様だか分かりませんよ。
松葉や小菊、亀とウサギ、源氏香、大根とおろし金なんて模様もあって、いやいや、マジで楽しい。
同じ古典柄でも、木綿の手ぬぐいとは一味違う感じです。高級感が滲み出てる。
そー言えば、手ぬぐいにしかない柄、着物にしかない柄ってあるのかしらん。質問すりゃ良かったなあ。

「うーん、楽しい。ハギレは売ってないの?」
「着物のお仕立てで出たものはお客様にお返ししているので、ないんですよね」
「残念。ねえ、どなたかコレお買い上げになったら、ワタクシにハギレを譲ってくれるようにお願いしてんv」
「…ご自分で買いましょうよ」
「わー、藍染めだ。これもハギレが欲しい~(聴こえないふり^^;)」

400年も前の徳川家康が着たと言う藍染めの小袖が現存するなんて、はじめて知りましたよ。
戦国時代に藍染めの着物の上から甲冑を着たなんてことも、はじめて知りました。
しかも、体調を崩した時には、薬にもなる藍染めの小袖をチューチュー吸ったなんて、ほんと~?
印籠に詰めていた薬は、元々は藍の丸薬だったとかホント~?
松前藩の蔵から出てきた江戸小紋の型紙を使用して作ったと言う、藍染めを見せてもらったのですが、多種多様な型紙が複雑に配置され、藍一色なのに文様によるグラデーションが実に見事で美しい!
はー、お腹一杯です。とっても勉強になりました。

一週間、雪と寒さと蕁麻疹で実家に顔を出せずにいましたら、母が心配して「どうしたの?どうして来ないの?」
いやいや、ワタクシの方が心配してたんだよ。母、食欲魔人症状は治まったのか?(^^;
今日は小雪がちらつく中、夫が出掛けるついでに送ってもらい、行ってきましたよ。
生協で買っておいた鯖の味噌煮なんぞと、ドライフルーツの砂糖漬けもどきを持ってね。
母、元気でした。父の方が神経痛が出て弱っていたりして。
行ったついでだと実家のタンスを漁り、母の色無地と30年前に亡くなった伯母の形見の袋帯、その他小物数点をゲット!
ワタクシの着物は20代の時のもので、どれもこれも可愛らしい訪問着や付け下げなので、教室に持って行けば商売上手な呉服屋さんに染め直しや反物を勧められるのは必須。
地味な母の着物を練習用に持って行けば、余計な買い物を勧められずに済むだろーと言う魂胆です。おほほほ。
これがワタクシの高校入学の際に母が着ていた色無地。
昔は子どもの入学式、卒業式って言うと、着物で出席した親が多かったのよね。



当時母は42歳くらいで今のワタクシよりもうんと若いけど、淡い小豆色なので年齢に関係なく着られそうでしょ?
痩せている母の着物じゃ合わせが足りないんじゃないかと、ちょっと不安ですが、とりあえずゲット!
ほとんどが3、40年ほどお蔵入りだった母の着物ですが、乾燥剤はすっかり「おわり」表示がなされていたにも関わらず、全て無事。
と言うことは、15年近く仕舞いっぱなしのワタクシの着物も無事かもしれないと、希望が湧いてきましたよ。
母、久しぶりに着物を広げたことが余程楽しかったようで、昔話に花が咲き、活き活きとしていました。
「娘がいて良かった。孫も女の子で良かった」なんて言われるとは思わず、これは母の着物をせっせと着て見せてやらねばなーと思ったり。
意外なところで親孝行が出来そうです。

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